インフォメーション

2016-07-02 22:46:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より減少。消費量を上回り、期末在庫率は上昇する
見込み。穀物全体の期末在庫率(24.2%)は前年度(24.3%)を下回る見込み。
(1)生産量:25.15億トン(前年度比+2.2%)
(2)消費量:25.03億トン(前年度比+2.4%)
(3)期末在庫率:24.2%(前年度差-0.1ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、ロシア、インド等で増加するものの、EU等で減少することから、世界
全体では前年度を下回る見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上昇する見
込み。
(1)生産量:731百万トン(前年度比-0.5%)
(2)消費量:716百万トン(前年度比+1.2%)
(3)期末在庫率:36.0%(前年度差+1.7ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が大きく上昇すること
から、前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、単収が低下することから、前年度を
下回る。期末在庫率も上昇。
・ロシアの生産量は、春小麦の播種面積が増加し、冬小麦の単収が上昇することから、
前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、メキシコで減少するものの、米国、アルゼンチン等で増加するこ
とから、世界全体では前年度を上回る見込み。生産量は消費量を下回り、期末在庫率
も低下する見込み。
(1)生産量:1,012百万トン(前年度比+4.7%)
(2)消費量:1,013百万トン(前年度比+4.6%)
(3)期末在庫率:20.2%(前年度差-1.1ポイント)
・米国の生産量は、単収は低下するものの、収穫面積が増加することから、前年度を
上回る。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う収穫面積の減少により、
前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、収穫面積が大幅に増加し、単収も上昇することから、前
年度を上回る。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、インド、タイ等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上
最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫量の伸びに対して消費量の
伸びが大きいことから、期末在庫率はわずかに低下する見込み。
(1)生産量:481百万トン(前年度比+2.1%)
(2)消費量:480百万トン(前年度比+0.4%)
(3)期末在庫率:22.3%(前年度差-0.0ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率も上昇。
・インドの生産量は、モンスーン期の平年を上回る降雨予測から、収穫面積、単収と
もに上昇し前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、米国、カナダで減少するものの、ブラジル、インド等で増加することか
ら、世界全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を下回り、期末
在庫率も低下する見込み。
(1)生産量:324百万トン(前年度比+3.3%)
(2)消費量:328百万トン(前年度比+3.1%)
(3)期末在庫率:20.2%(前年度差-2.5ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに低下することから、前年度を下回る。期末
在庫率も低下。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史
上最高。期末在庫率も上昇。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加
するものの、消費量も増加することから、期末在庫率は低下。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。