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2015-12-12 13:00:00

香港  2015/12/10(木曜日)
地銀4行が美食商談会、10社が売り込み[食品]

八十二銀行(長野県長野市)、山形銀行(山形県山形市)、武蔵野銀行(埼玉県さいたま市)、琉球銀行(沖縄県那覇市)の地銀4行は9日、香港島コーズウェーベイの香港日本人倶楽部で美食商談会を開催した。各県企業に香港市場でのマーケティングの場を提供することが狙い。各県から計10社が参加し、食品流通業者など約20社のバイヤーが訪れた。

ギョーザメーカーの信栄食品(長野県松本市)は健康志向の高まる香港市場への進出を目指して、肉を使用しないギョーザ3種類を売り込んだ。

同社の「無添加野菜餃子」、「サーモン餃子」、「きのこ餃子」はいずれも肉を使用しておらず、日本では外国人旅行者が宿泊する一部ホテルなどにのみ卸している。日本市場は人口減少や高齢化の進行などで市場の先細りが懸念されており、海外展開のために開発した商品だ。約3年前からオーストラリアとニュージーランドで販売しているほか、今月中にもシンガポールで継続的な取引が始まる。

同社の神倉藤男(かみくら・ふじお)社長は「すでにギョーザがある中華圏市場では同じ物を出しても太刀打ちできない。富裕層など食品に対する要求が高い層を狙っていきたい」と意気込んだ。

日本食品の輸入を手掛ける香港人女性は、「香港人は常に新しい物を求める傾向がある。市場にないギョーザなのでとても興味を持った」と話していた。

シークワーサーをはじめとする沖縄県産品の加工食品を販売する沖縄特産販売(沖縄県豊見城市)は、オニオンチップス、シークワーサー飲料、シークワーサーしょうが茶など、多くの商品を売り込んだ。

有機ワインの輸入を手掛ける香港人バイヤーは「シークワーサーしょうが茶は香港人の大好きな味。香港人は砂糖や油などを使用していない健康的な食品を好む傾向にある」と指摘した。

沖縄特産販売の貿易担当者は「香港人は想像以上に健康志向が高いことが分かった。市場のニーズには適合していると思う」と手ごたえを感じていた。



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