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2015-11-19 23:37:00

シンガポール  2015/11/19(木曜日)
新潟市、伊料理店で市産食材フェア開催[食品]

新潟市は、18日から来月2日まで新潟の食材の魅力をPRするイベント「新潟市食材フェア」をシンガポール中心部のイタリア料理店で実施中だ。食用菊や旬の果物、海産物など鮮度の高い食材を使ったメニューを提供し、市産品の認知度向上を図る。

 



 

会場となるのは、人気シェフの中原勢太氏が先ごろ中心部タンジョン・パガーにオープンしたイタリア料理店「Terra」。18日に開かれたイベントのオープニング・セレモニーには、メディア関係者や地元の飲食業関係者、日系物流業関係者など約30人が集まり、新潟の食材を生かした中原シェフの創作メニューを堪能した。フェア開催中は同メニューが楽しめる。

メニューの使用食材は、日本でも珍しい食用菊の「かきのもと」や、今が旬の「おけさ柿」、珍しい西洋ナシ「ル・レクチェ」、ズワイガニ、アマダイ、ボタンエビなど9種類で、参加者からは「柿はとても甘い」「海産物が新鮮でおいしい」といった声が聞かれた。

新潟市の担当者は「寒暖の差が大きい新潟には、おいしい食材が多くある。今回のイベントを機に多くのシンガポールの人に新潟の食を知ってもらい、和食だけでなく、イタリア、中華、インド、マレーなどの各種料理にも使ってもらいたい」と話した。また、東京から新幹線で約2時間で行ける自然豊かな新潟を訪れてほしいとPRした。

■沖縄県物産公社が物流手配

イベントで使われる食材は、沖縄県物産公社(那覇市)が物流を手配している。産地で収穫した直後に沖縄を経由してシンガポールにすぐ発送できる体制を新たに構築。小ロットで多品種多品目の発注に対応でき、注文を受けてから3~4日でシンガポールへ届く。同公社の担当者によると、日本国内での配送にかかる時間と同じスピードという。

「日本各地の食材がすべて東京に集まるわけではない。海外であまり知られていない日本の食材も鮮度の高いまま届けられる物流システムで、海外の飲食店の食材調達や運営を支援したい」(同担当者)考えだ。

飲食店情報検索サイト大手のぐるなび(東京都千代田区)がイベント開催を支援しており、同フェアを紹介する特設ウェブページを作成。日本の食文化や観光情報を海外向けに発信するサイト「ジャパン・トレンド・ランキング」のシンガポール版に掲載する。

中原氏は、若手料理人を発掘する日本最大級の料理人コンペティションで、約500人の中から6人の最終審査出場者の1人に選ばれている。