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2015-10-21 11:26:00

中国  2015/10/20(火曜日)
伊藤忠が越境EC事業を始動、日本製品販売へ[商業]

伊藤忠商事は19日、中国の複合企業である中国中信集団(CITIC)や、タイ財閥大手のチャロン・ポカパン(CP)グループなど複数企業と、上海市の中国(上海)自由貿易試験区(上海自貿区)を拠点とした中国でのクロスボーダー電子商取引(EC)事業の開始に向けて合弁契約書に正式調印したと発表した。新たに立ち上げる予定のECサイトを通じ、11月にも日本製品を中心とした商品を中国で試験的に販売する。

伊藤忠は4月にCITIC、CPグループのほか、通信キャリア中国大手の中国移動通信集団(中国移動)、上海市政府傘下の上海市信息投資(上海信投)の4社と、上海自貿区を拠点とするクロスボーダーEC事業への参入で基本合意していた。伊藤忠を含めた5社はクロスボーダーEC事業の本格開始に先駆けて、11月にもECサイトで食品や日用品を中心に約250アイテムの販売を試験的に始める。サイトの名称や本格開始の時期など詳細は明らかにしていないが、中国EC最大手の阿里巴巴集団(浙江省杭州市、アリババ)などを参考に、本格開始後は取扱品目を増やしていく計画という。

伊藤忠によると、中国のクロスボーダーECの市場規模は、2013年の約767億元(約1兆4,400億円)から、18年には約1兆元まで急拡大が見込まれている。<上海>