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2015-10-15 12:52:00

米国農務省は、10月9日(現地時間)、2015/16年度の6回目の世界及び
主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下の
とおりです。
-2015/16年度の穀物全体の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費
量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億7,405万トン(対前年度比 1.1%減)
(2)消費量
24億7,947万トン(対前年度比 0.4%増)
(3)期末在庫量
5億3,968万トン(対前年度比 1.0%減)
(4)期末在庫率
21.8%(対前年度差 0.3ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、カナダでプレーリー西部の乾燥により減少、インド等でも減少
するものの、豪州で十分な下層土壌水分の維持により増加、中国、ウクライ
ナ等でも増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見
込み。また、消費量は、EU等で増加することから史上最高となる見込み。
世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億3,279万トン(対前年度比 1.0%増)
・中国、豪州、ウクライナ等で増加、インド、カナダ等で減少
(前月に比べ、米国等で下方修正)
(2)消費量
7億1,641万トン(対前年度比 1.3%増)
(3)期末在庫量
2億2,849万トン(対前年度比 7.7%増)
・中国、米国、EU等で増加、インド等で減少
(4)期末在庫率
31.9%(対前年度差 1.9ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、EUで乾燥により減少、
米国、ブラジル等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年度を
下回る見込み。また、消費量は、ブラジル、中国等で増加するものの、EU
で飼料用需要が減少すること等から前年度より減少する見込み。世界全体の
生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
9億7,260万トン(対前年度比 3.6%減)
・中国、南アフリカ等で増加、EU、米国、ブラジル等で減少
(前月に比べ、ウクライナ等で下方修正)
(2)消費量
9億8,079万トン(対前年度比  0.8%減)
・ブラジル、中国等で増加、EU等で減少
(3)期末在庫量
1億8,783万トン(対前年度比 4.2%減)
・中国等で増加、米国、EU、ブラジル等で減少
(4)期末在庫率
19.2%(対前年度差 0.7ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国で収穫面積の減少及び2011/12年度以来の低い単収、タイ
で乾燥による収穫面積の減少及び単収の低下により減少することから、世界
全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国等で増加することか
ら史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率
は前年度より低下し、2006/07年度以来の低い水準。
(1)生産量
4億7,402万トン(対前年度比 1.0%減)
・タイ等で減少
(2)消費量
4億8,752万トン(対前年度比 0.6%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
8,829万トン(対前年度比 13.3%減)
・タイ、インド等で減少
(4)期末在庫率
18.1%(対前年度差 2.9ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、アルゼンチン等で減少するものの、ブラジルで現地通貨の下落
に伴う輸出競争力増から収穫面積が増加し史上最高が見込まれることから、
世界全体では前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量は、中国
等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を
上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
3億2,049万トン(対前年度比 0.5%増)
・ブラジル等で増加、アルゼンチン等で減少
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正)
(2)消費量
3億1,047万トン(対前年度比 4.2%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
8,514万トン(対前年度比 9.2%増)
・米国等で増加
(4)期末在庫率
27.4%(対前年度差 1.2ポイント増)