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せいゆう丸釣行記

2019-04-01 02:27:00

昨日は串間の叔母の3回忌の法要がありまして、かあちゃん共々両親を連れてお参りしてまいりました。

  

日南高岡線の山道には山桜・ソメイヨシノがあちこち沢山植樹されてますが、ほぼ満開状態で、両親は目に鮮やかな景色を存分に楽しんでくれたみたいで 「さくらー、さくらー」 と鼻歌交じりで喜んでおりました。

 

で、お寺に着くと早速読経が始まり、その後の坊さんの説教を聞くことになりましたが、その中に結構面白いお話がありましたのでチョイとご紹介を。

 

 

なにやら人には大きく3つの毒があるそうで(三毒) ① とんよく(貪欲) ② しん(妬み・そねみ) ③ ち(愚痴) があるらしい。

 

それぞれの毒にぶら下がった小さな毒が108つの煩悩となり、大晦日の除夜の鐘を108回つくことで煩悩を振り払うのだそうな。

 

自分的には三毒があるからこそこの世の中で生きていけるのだと思うけど、仏の世界では全ての煩悩を捨て去ることを涅槃(ねはん) と言うらしい。

 

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そんなお話を聞いててついつい思ってしまったのだが、涅槃の世界と対極にあり煩悩まみれになってる政治家の皆さんは、少し仏の世界を学んでから政治活動をなさったら、ちっとはまともな仕事をされるのではないでしょうかねえ。(笑)

 

 

 

ところで今日は4月1日、新年度の月曜日ということで随分キリが良い日となりましたが、新元号が発表される歴史的な日になるのでしょうが、自分と同じ昭和33年生まれの還暦世代のサラリー諸氏にとりましては、定年を迎えて新たなスタートを切る日でもあります。

 

人によっては現役時代よりさらに上の役職を得て張り切っておられる方もおられるでしょうし、また中には完全に離職して悠々自適な生活を選ばれるお方もいらっしゃるでしょう。

 

そして多分ほとんどのお方は経済的な理由もあったりして継続雇用を選択し、とりあえず65歳まで同じ職場に留まり、今までと同じような仕事を続けられることでしょう。

 

60歳という年齢は、定年制がある関係でどうしても人生の区切りの年と捉えてしまいがちですが、何となく自由人になっちまった自分には特別区切りの感覚は無かったですね。

 

組織の中に身を置いておりますと大概三毒まみれになるもので、 「もっと年収を増やして欲しい」 と欲を出したり、 「誰それは昇級して年収が増えたげな」 と妬んでみたり 「どうせ俺は負け組さ」 と愚痴をこぼしたりと、結構精神衛生上好ましからぬ心境になってしまうものであります。

 

そしてこの定年を迎える60歳の頃が、多分その三毒のピークに達する時期じゃないでしょうかねえ。

 

 

 

「一生懸命働いてきたのに結果がこれか?」 と落胆される方も多いかと存じますが、自分と他人を比べちゃうからどうしてもそうなりがちなんでして、常に何かと比較してしまう悪しき習性を無くす絶好の時期でもあると思いますわよ。

 

つまりは 「勝ち組・負け組」 などの俗世間的小まい考えを捨てて、 「自分は自分さ」 と自分自身を取り戻す 「自分探し」 の時期に是非したいものですなあ。

 

 

 

サラリーしていればいつかは誰しも組織を離れることになり、一人ぼっちになる時が必ずやって来ますが、その時に自分にしか出来ない何かを掴んでいれば、その先の人生を結構楽しく過ごせるかも知れませんねえ。

 

つまりは仕事をしてきた40年近い長い歳月を敢えて忘れ捨て去り、中学生や高校生時代の若かりし日に立ち返り、自分が好きだったこと得意だったことを思い出して、それが何かの役に立つということに繋げることが出来れば、結構活き活きと生きていけそうな気がしますがね。

 

定年を迎えた今こそ、背中にビッチリ溜めてしまった誇りとかプライドとかいう 「背脂」 をゴシゴシこすって少しずつ取り除き、いつか一人ぼっちになった時に 「こんなはずじゃなかった!」 と茫然自失にならずに済むための準備期間にすべきだと存じます。

 

 

 

さあて今日も西風が強くて、しかも潟付近にお魚が居ないので楽しい釣りになりそうもないので中止にしましたが、明日は少し穏やかになって沖に出られるかもなあ。


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