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せいゆう丸釣行記
台風やシケで数日お休みになることは年間通してフツーにあるけど、お正月休みは昭和生まれの人間にとって同じお休みなんだけど特別でありまして、美味しいお料理が食べられて、朝からお酒が飲めて、めでたいテレビ番組を観て、実業団や大学の駅伝の中継を観戦して感動してと、まあどうってことないけどとにかく特別なんだわ。
しかしながらネットが発達した昨今ではこうしたお正月行事をムダと捉える向きもあるようで、例えば年末年始のお得意先の挨拶回りや忘年会・新年会など、若い世代にはこうしたお正月行事がムダに見えるらしい。
確かに、夜が明けて朝が来るのは当たり前なんだけど 「あけましておめでとうございます」 と、意味を知らないまま何も考えずに祝ってきたけど、自動車にしめ縄なども正月飾りを付けなくなったのと同じように 「そう言えばいつの間にかしなくなったなあ。」 と正月祝いがなくなったことに気が付く時がいつしか来るのかも知れませんねえ。
ただ昨日堀切峠から日向灘を見下ろすと、船尾に帆柱を立てた大型のマキ・シャカと思われるお船が強い西風を避けてだったのでしょうが、潟近くで数隻ユラユラ浮かんでたけど、良く良く見ると東南アジアで定員オーバーの船の光景を見るかのように釣り師をギッチリ乗せてマキマキ・シャカシャカさせてたようですが、これまたお正月だからの光景なんでしょうかねえ。
「お正月は特別なんだから何か遊びをしなくちゃいけない」 的なお正月心理がいわゆる 「かきいれ時」 を産むのでありまして、世の中にはそっち方面に頭がクルクル良く回る人間が結構居るものでして、やり方を見ていると 「へー!そんなことまでするの?」 と、結構感心させられることはあるけれど、それはあくまでも流行りが続いている間のことだけで、流行りが廃れ始めるとそれこそ潮が引いて行くように人は離れてしまうものですがね。
つまりは日常が一番大事なのでありまして、毎日〃こつこつと仕事をして結果としてそれに見合った報酬を得て質素に暮らすことが、結果としては幸せ感を享受できる唯一の生き方のような気がします。
「濡れ手に粟(あわ)」 という言葉がありますが、それは絶対にしてはならないことだと、義母が幼少の頃に母親から教わった言葉だそうですが、拘置所で新年を迎えたゴーンさんじゃないけど、一攫千金を夢見る輩はいくら多額のお金を手にしても多分ありがたいとか幸せだとは感じることはあるまい。
なぜならば、そうして手にしたお金には受け取る側に感謝の気持ちが無いからでして、感謝の気持ちが込められてないお金には惜しいとかもったいないとか気の毒とかの感情が乗り移って無いから、何とも感じ無くなるでしょうねえ。
ましてや宝くじなんぞで手にしたお金があるとすれば、もうそれはお札が紙切れにしか見えなくなるだろうよ。
さてといい加減正月休みに飽きてきたので、今日から日常に戻りお刺身求めて沖に出ますが、美味しいアジさんが近くに居てくれると良いけどなあ。
イタ飯屋 「ピロー」 で10数年修行を続けている長男が、昨夜の新年会で作って食べさせてくれたお料理が 「スキャンピパスタ」 でした。
スキャンピとはヨーロッパアカザエビのことらしく、自分は全然知らんかったけどイタリア料理では結構メジャーな食材らしい。
これを包丁で割ってフライパンで焦げ目が付くまでローストしてパスタに和えるらしいのだけど、とにかくねっとりとした味が濃くて絶品でしたわ。
本当に 「エビ!」 って感じで、エビの香りが鼻の奥にいつまでも留まるみたいで、久しぶりに 「旨い」 を楽しみましたわ。
おかげでレストランに行って高い料金支払って食べなくても、誕生会などで息子が我が家で本格料理を食べさせてくれるからありがたいのであります。
エビなどの甲殻類がお好きな方は、是非〃スキャンピを手に入れて、パスタやブイヤベースを作ってみると良いでしょうねえ。
息子はイオンで買ってきたみたいだから、自分が知らないだけで結構普通の食材なのかも知れませんわ。
昨日は無駄な汽笛を鳴らすことで有名な 「ポッポ屋のKちゃん」 さんが、はたはた君に乗って沖に出て行った。
あの尖った波と北西の強い風と雨の中、午後3時近くまで粘ってたらしいから、 「ポッポ屋のKちゃん」 さんは無駄な汽笛を鳴らすだけでなく、恐ろしい釣り根性の持ち主なんだろうねえ。(笑)
最近のアジの群れは昔みたいに大きくないから、たった10m離れただけで天と地の差がでてしまうけど、粘り倒すと良い結果になることもあるみたいだね。
昨日はもともとお休みにしてましたが、かあちゃんから 「正月のお魚を釣ってきなさい。」 と命令されてたのと、荒天で正月のお魚を確保出来なかった不幸なお方の救済事業として、昨日チョロリと出船してみました。
当初自分も釣る予定でしたが結局座が埋まってしもていつもの釣行スタイルになってしまいましたが、スパコン予想の通り沖で吹いてるのであろう北風による尖った波が押し寄せてきてて、どったんばったんの辛い釣りになってしまいました。
潟付近の風自体は北西からで特に問題なかったのですが、北東からの波がいやらしく、しかも潮と風の関係でずっと船の横から波を受けるものだから揺さぶら続けて、雨も降り始めたこともあって結局昼前には納竿して2018年の釣り納めになりました。
本当は11時に釣りを終える予定でしたが、NHKで自分が大好きだった朝ドラの 「半分、青い。」 の総集編を放映していたので、自分がそれを見終えるまでということになり結局11時30分で納竿したのですが、 「釣り大好き、食べるのもっと大好き。」 の山ちゃんが、最後の1投で縞の消えた良型のイシダイを釣り上げてしもたですわ。
「半分、青い。」 の放映が無ければ11時には帰港したはずなので、 「半分、青い。」 が釣らせてくれた1尾となりましたなあ。(笑)
おかげなことで昨日もお魚が釣れてくれてありがたく思いましたが、自分の海と関わる長い経験から海のお遊びを続けられる要素は、とにもかくにも 「気軽で気楽」 に尽きるのでありまして、だから 「美味しいお魚を食べたいから毎週でも釣りに行きたい」 という欲求に応えられる環境が絶対に必要だと思います。
流行りの遊びは所詮ハヤリでしかないからそのうち終焉してしまうのだろうが、 「美味しいお魚を食べたいから釣りをする」 という、それは人ではあるけど動物の本能から出てくる欲求なんだから、その行為は終わることは無いと思いますねえ。
そこに高いハードルである 「高いお金」 がその欲求を阻んでいるだけだから、その垣根を突破らってやれば楽しく過ごせるお方がもっともっと増えるのだと思いますがね。
釣りガイドの仕事は 「稼ぎ」 目的でやったら絶対に続かないものでして、釣り師の 「嬉しい」 を希求し続け努力を怠らなければ、何とかやっていける気がしますがね。
特に釣具屋顔負けの物品販売などし始めたら、終わりの始まりと心得るべきでしょうなあ。
さあて長崎から次男が帰って来たし、親達にも良い正月を迎えて貰ったようなので、とりあえず幸せなお正月を迎えられたみたいです。
今年も美味しいお魚を探しまくって頑張るぞー!(笑)