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せいゆう丸釣行記
昨日は予想より早く南の風が強く吹き始め早上がりとなりましたが、どうにか一晩お刺身が楽しめる程度には釣れましたよ。
スパコン予想で南風が吹くのが分かってましたので、いつもより30分早い出港でした。
ポイントに到着すると一昨日程度の群れは発見できたのですが、イカリを打って目的の場所にお船を着けると全く潮が動いておらず、しばらくすると全く釣れなくなり魚影もいつの間にか散り散りになっておりました。
仕方ないのでそこを諦めて付近を探索することにしましたが、南風が来る前に釣らないといけないのでチト焦って探してましたら、チラっと魚影が割と広範囲に現れたので、イカリをドボン。
すると1投目からアジが喰い始め、その内イサキやアジやチダイも加わって、彩りのよい釣果となりました。
比較的に調子良く釣れてたけど早めに南風が吹き始め、お昼前には白うさぎがぴょんぴょんし始めたので、残念ながら帰港することにしました。
ところで珍しく大きなイトヨリダイが釣れたので、無理矢理に強奪してしまいました。
と言いますのも、おふくろが 「イトヨリ釣れたら食べさせてね。」 と以前から言ってたからなのですが、昔両親がまだ若くて元気な頃には、日南の南郷で二人で船に乗ってイトヨリやアマダイを釣りによく行っておりました。
二人にとってアマダイはものすごく想い出深いお魚のようで、持って行ったら子供のようにはしゃいで喜び、テーブルの上に置かれたアマダイをずっと眺めて、いつまでも思い出話に浸っておりました。
年齢を考えると二人の人生それほど残されておらず、耳は聞こえなくなりつい先ほどの出来事を忘れるようになりましたが、楽しかった思い出だけは決して消去されることなく、ずっと心に刻み続けられるのでしょうなあ。
さあて、今日も南風が吹く予報なので早上がりが予想されますが、危なくない程度にギリギリまで頑張ることにしましょうかね。
そうそう、ゴールデンウイークの前半のカレンダーにチト変化がありましたので、サラリーのお方は参考になさってくださいな。
寝坊したので簡単に。
昨日はシケの影響でまだ潟の状態が芳しくないと判断して沖の瀬に直接行きましたが、それは漁友のSI氏の情報のおかげでありました。
先に沖に出たSI氏からの情報によると潮がほとんど動いてなくて、魚影もほとんど無かったらしく、SI氏も潟をさっさと諦めて沖の瀬に移動され、自分より先に到着されてました。
ポイントに到着すると潮は緩やかな上りでしたが下の潮が若干速い2枚潮だったみたいで、イカリを打つとロープが海底付近で潮の影響を受けてたみたいで、容易に目的の場所に着けられませんでした。
それでもポツリポツリとアジ・イサキ・チダイが喰ってきてくれて、一晩のお刺身楽しめる程度にほんのちょびっと確保することができました。
激流だと遠路はるばる訪れてもがっくりと引き返さなければなりませんが、ちょうど良いくらいの潮で助かりました。
今日も一応出てみますが、スパコン予想では南風がチト吹きそうなので、早く行って早く帰るようにしましょうかね。
釣り師匠から 「シケの後に釣れた試しがない。」 と耳にタコが出来るくらい言われ続けてきたが、実際、今までシケが起きる度に毎回〃嫌というほどその現実を味わってきましたが、昨日は不思議なことにシケ明けにも関わらず坊主を免れることが出来ました。
一昨日の夕刻に堀切峠から海況を観察してたら、うねりはあったものの随分と波が落ちて来てたので、ひょとすると出られるかもと期待してましたが、昨日の夜明けの日向灘はそれまでのシケが信じられないくらいに凪ぎになってました。
うねりは多少あり磯はグジャグジャでしたが沖は平穏そのもので、いつもの時間に出港して外海に出ると、まったりとした春の海が自分らを迎えてくれました。
波は無いけど潮も流れてないようで、船足に変化を感じることなく各ポイントを探索するも、どこに行っても予想した通りお魚の姿が無い。
上り潮で群れる場所、下り潮に強い場所と、それぞれのポイントには潮によって得手不得手がありますが、探索した全てのポイントにお魚が全く居付いておりませんでした。
先日豊漁だったポイントも残念ながらもぬけの殻だったので、いくら南に下っても状況は変わらないと判断して、さらに沖に出ることにしました。
潮が全体的に流れてないから沖もそれほど流れてないであろうと判断したのが、結果として良かったのであります。
沖の瀬に到着すると最近激流が続いていたのが嘘のようにほとんど潮が止まっていて、仕掛けを落とすとほとんど真下に落ちて行く始末。
魚影は文句なしに出ているので後は喰い気があるかどうかでしたが、入れパクモードにはなりませんでしたが退屈しない程度に適度の喰ってきてくれて、お刺身楽しめる程度のお魚は確保できましたわ。
シケ明けはいつも釣れなくて残念な思いばかりしてきましたが、昨日はおかげさまで坊主は回避できたので安心して帰港することができましたよ。
クーラーの中にはデカイサキも隠れていたので、季節はそろそろ春を迎えつつあるように思えます。
来週初めはかなりお天気崩れそうだから、週末にお魚確保して食料確保しないといけないね。
自分は貰うだけだから、皆さんには頑張ってもらわないといけないなあ。
このお写真は昨日の朝7時頃の堀切峠下から写したものですが、去年の台風以来の高波が押し寄せておりました。
久しぶりに高波を目にしましたが、よほどのエネルギーを蓄えた低気圧が通ったのでしょうなあ。
昨日も午前中は小雨が降ってたので、船中でGPSのデータを手作業で移してましたが、そろそろ飽きがきましたね。
さてと、大したネタも無いので、昨日に続いて操船技術について解説しましょう。
お魚はどうした訳か潮に向かって泳ぐ習性があるようで、アジの場合気に入った小さな岩礁を背にして潮に向かって泳いでいるようです。
理由は聞いたことないから分かりませんが、魚探でお魚を探していると必ずそういう風になってまして、潮が早い時には岩礁から50m以上も離れて分布している場合があります。
ところが潮が緩むと次第に岩礁に近い場所に移動することがあり、先ほどまで調子良く釣れてたのに急に喰わなくなった時は、群れてる場所が変わった可能性も考えられるので、試しに10m位ロープを伸ばしてみると魚影が出てくることもあります。
ああそうだ、潮や風の力で抵抗のかかったお船を、ロープを手繰り寄せて上流側に引っ張るのにはもの凄い力を要し、激流の時などはとてもじゃないけど人の力の及ぶものではありません。
だから自分がイカリを出来るだけ遠くに打つ理由は、ロープを伸ばす作業だけで済み、簡単だからなんですわ。
中にはポイントのチョイ先にイカリを打つ方がおられるが、イカリが効いた頃には既にポイントの後ろ側にまで下がっているから、当然お魚の群れがいない場所で仕掛けを落とすことになり 「お魚居たけど釣れないなあ!」 て事になっちゃうんだなあ。
アジに関して言えば撒き餌に誘われてそのうちお魚が集まるってことはありませんで、お魚の一番密度の濃い位置を見つけて、そこより少なくとも30m以上上流側にお船を泊めなきゃいけませんねえ。
仕掛けを投入すると潮の抵抗でずっと後ろに流れ、餌の付いた釣針は潮流と水深によっては20m以上も遠い所を漂うこともあるから、群れの真上に船を泊めたら遥か後方のお魚が居ない場所で釣りをすることになりますよ。
ところで潮も風も刻一刻変化するから、人の願いとは関係なしにお船が少しずつ場所を変え、ポイントを外れることはしょっちゅうであります。
今釣れているベストの位置を保持する技が、ロープワークであります。
このお写真はせいゆう丸の船首部分ですが、ロープを掛ける場所が左右と真ん中に3箇所ありますが、さらに手前に左右2箇所の合計5箇所あります。
ロープを掛ける場所を変化させ、潮や風の抵抗を左右どちらかで受け止めて反対側に振るのですが、これに舵の向きも加えるから、70m先にイカリを打った場合正確に測ってないけど多分左右それぞれに20mは振れるはず。
ロープを長めに伸ばすのはここでも利点があるからでして、短く出していたらチョコっとだけしか振れないので何度もイカリを揚げて打ち替えなければなりませんが、5箇所に掛け替えることで労力と時間を削減出来るって寸法です。
風が変わるのは予報で分かるから、初めはわざと片方で受けて、風が変わるに連れ真ん中に掛けて直し、さらに変われば反対側にかけ直せば、かなり長い時間イカリを打ち換えずに釣りができますわよ。
この辺りは毎日沖に出ている者のちょいとした裏ワザですが、知識として 「へー、そんなこともあるんだ。」 と知っててもらえるだけで、いつか役に立つ日が来るものですよ。
先日お船の中で、初めてお会いしたお方とお話をさせてもらいましたが、そのお方磯釣りのベテランさんのようでしたが、ヨットの達人さんのお船に乗せてもらってたら船酔いしなくなったことに気が付いて面白くなり、去年暮れに小型船舶の免許を取得されたそうな。
ところが免許は取得したものの練習する機会がほとんどないので、一人で海に出て行く自信はまるで無いとのことでした。
そりゃそうですわな、マイボートを持たない限りは練習なんぞ出来る機会はまずないから、無理のない話ではあります。
だからそのお方にもお伝えしたけど、船外機の倶楽部艇が来月には就航するし、足は遅いがジュニアくんもあるので、燃料さえ入れてくれれば気が済むまで練習すると良いと思います。
自分の力で海遊びが出来るお方を一人でも多く育てるのも、これからの自分の大事なお仕事と考えております。
さあて、今日は堀切峠から観察して出るか出ないか決めんといけないなあ。
春の嵐と言いますが、昨日はまさにそんな日でしたなあ。
自宅周辺の桜の花は無残にも雨に打たれて散り落ちて、若くて黄緑の葉っぱが目立つようになりました。
これも季節の移ろいの一コマなんでしょうが、待ち遠しかった桜の花の鑑賞をもう少し楽しみたかったなあと、ちょっぴり残念でしたね。
昨日はそんなことで外での作業は一切できず、お船の中で何することなく1日ボーッと過ごしてました。
それなら自宅で寛いでいれば良いじゃないかとお思いでしょうが、自宅は実質自分の所有ではありませんで、あそこはかあちゃんの住処であり、のびのび出来る場所ではないのですなあ。
テレビもあるしパソコンも台所も風呂もあるから当たり前に快適な生活空間なんでしょうが、なぜか日中はお船の中が断然愉快なんですわ。
テレビもなければラジオもない、情報ひとつ入らない空間なんですが、何故か魅力を感じますがね。
空想したり妄想したり、これからの自分をどうするかなどの考えに浸るのに、自分にとって最適な場所なんですねえ。
さてさて、明日から沖に出られるかどうか微妙でありますが、操船技術の解説の続きをしましょうかね。
前回でようやく目的地に到着したところまで解説しいよいよイカリを打つ段階になりましたが、その前にやらなきゃいけない重要な仕事がありまして、それは観察なんであります。
一刻も早く竿を出して仕掛けを投入したいというはやる気持ちを抑えて、しばらく周りの様子を伺うことが大事なんですねえ。
近くにお船が居て、そのお船がイカリを掛けていればその向いてる方向を正確に把握します。
陸に向いてれば目標になる建物とか山の頂上とか、目安になる目標物を記憶するか、海の方を向いていればコンパスで方向を数字で記憶します。
出来ればちょっと遠めの後ろ側に回ってイカリ綱が向いてる方向を正確に把握出来れば最高でして、ポイントに船を着ける時の有力な情報になります。
イカリ綱の方向とお船が一直線になってなければ幾ばくかの風の作用が働いていると判断できますし、もし綱が真下に落ちていれば潮と風の力が拮抗してるのだと想像できますね。
もし周りにお船が居なければシフトをニュートラルにして、若しくはリバースにギヤを入れて船足を止めてやります。
船足が止まったことを確認するには、船の周りにはあぶくが必ずあるものですが、それらが流れなくなれば完全に船足が止まった証拠になります。
とにかく海の上では目標物がないから完全アナログの世界なんですが、自船がどんな風に動いているかを感覚で把握するのが大事なんですね。
それからしばらく潮や風の作用で一定の方向に流れ始めますが、それを確認できるのはGPSであります。
これは港の中での画面でベクトル線がほぼ真北を指してますが、自船が進んでいる方向を示しております。
この時は係留していた時の画面ですからほとんど動いていませんでしたが、お船が潮や風の影響で動き始めるとベクトル線が多少振れながら一定の方向を指し示し始めます。
ここで注意したいのは、GPSが計算しながら指し示すから仕方ないのですけど、振れ幅は流れる速度が遅いほど大きくなりがちでして、良く〃観察して平均の方向を割り出すことが大事なんですね。
航跡ボタンを押して流れる方向をGPS上に記録できますが、使いすぎるとごちゃごちゃになって目障りになるから、自分はあまり使いません。
沖磯でイサキやメジナを釣る時は多少ズレててもお魚が餌に寄ってくる場合があるからそこまで神経質にならなくても良いけど、アジ釣りとなるとお船の着け方を失敗すると致命的な失敗になりますよ。
で、どこにイカリを打つかになりますが、それはお船が動いている方向の真逆(180度)方向で、泊めたい場所から50m以上上流側になります。
上流と表現しましたが、流れる方向の真逆方向のことを意味してまして、それは刻一刻と変化いたします。
50m上流と書きましたがそれは水深30mから40mの場所のことでして、60m水深の場所ではそれよりもっと遠くの100m上流で打つこともありますし、流れが速い時も同じであります。
距離を把握するときに便利なのが自船に周りに描いてある円であります。
この写真にはフォトショップで手を加えてますが、一昨日豊漁だった時のGPSの画像で、この時黄色の場所にイカリを投じて赤の場所にピタリと着いた成功例であります。
お船の後ろ側に691番がありますが、ここの漁場の最重要なポイントでありまして、小さな小岩なんですがこの南側にビッチリデカアジが居付くのですなあ。
この日は潮が速かったからもう少し前の〇のマークあたりがさらに良かったかも知れませんが、良く喰ってきたので問題はありません。
距離の目安になるのが自船の周りに描いてある円でありまして、半径50mだから極めて分かりやすいものさし替わりになりますね。
つまり着けたい場所から上流側に移動して、その場所がこの円より離れればイカリを打って良いことになります。
一昨日は70mくらい上流にイカリを打ったことになります。
イカリ打ちの極意は2つ。
1.流れる方向を正確に把握すること 2.着けたい場所より50m以上上流にイカリを投じること
であります。
明日はいろんな条件で起こるエトセトラについて解説します。