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古本屋日誌
今朝も肌寒いので、残っていた灯油をたきました。
金沢の亀鳴堂という出版社が文庫サイズで洒落た文学書をたくさん出していて、上司小剣コラム集もそのうちの一冊です。放蕩息子が東京に出奔し親はあきれて義絶状態なんだが、息子は大阪で食べていた鱧の皮の味が忘れられず、義理を欠くとは分かっていても無心を言ってくるという例の「鱧の皮」が名高い物書きだが関西大の浦西和彦の「大阪近代文学作品事典」には大阪に関するたくさんのエッセイを書いていることが記載してあって興味があり、このコラム集を入手してみました。
新聞に載った芥川龍之介のアフォリズムばりの警句がたくさん集めてある。
50の寿命がある男が30で不慮の事故で死んでしまうと夭折で悲しいのだが、考えてみたら晩酌で食べることになっていた刺身を昼に前倒しして食べてしまったのと同じで、翌朝になってしまえばどちらも同じだという。確かに不老不死の人はいないからそうなんだろうが、死ぬことを刺身に例えるのは面白いな。
今朝は冬に逆戻りしたかのような気温で肌寒くジャケットを羽織りました。動物病院からもらった4種類のダイエット用の餌を一つずつ試していますが、まずカロリーの低いチキンを主原料にしたものはにおいを嗅いだだけで食べません。姉のめすねこがすっかり平らげてしまいました。次に量を食べなくても満腹感が得られる餌を試したらこちらは気に入って食べました。
与える餌の量も減らしてみたので今朝はえらい早うから起きて大騒ぎでしたが、外に行きたい気分もあるようでしたので、食欲か外出欲か試しに餌をやる前に玄関を開けたら躊躇なく遊びに出て行きました。折悪しく丁度家の前にロシアンブルーのような毛並みの飼い猫がいて、何を思ったか全力で追いかけて行きました。
岐阜城の天守閣が震度6以上の揺れが来ると倒壊する恐れがあるので、営業は続けながら耐震補強工事をすると報じられています。昭和30年代に建てたもので、当時は今のような耐震の基準はありませんから、どんな建物でも「倒壊のおそれがある」と言えます。これを利用すれば住民が反対してなかなか地上げ出来ず、大規模開発がストップしている全国のあらゆる地点で簡単に地上げができますね。
災害は開発には神の手ですね、地震なら「耐震強度に問題がある」だし、台風の強風なら「屋根の強風が足りない」だし、大雨の震災なら「かさ上げや移住が必要」だし、なんであれまことしやかに言いくるめて金儲けにつなげられます。
だいたい天守閣なんかたとえ倒壊しても大したことはありません。そんなことよりわれわれ貧乏人の住まいの方がよっぽど「倒壊の危険性が高い」わけなんですが、開発の計画も立てられない田舎の住宅に金をかけるいわれもなければ、儲けも出ませんから、これはほったらかしです。まあ別に耐震強化策をしてもらいたいわけではありませんけどね。
小島政二郎の「場末風流」に東京人の気質を因循で、なぜか昔のやり方にこだわって改めないとある。ものを買うのも先祖が使っていた出入りの業者を使い、新しい会社は安くて便利でも使わない。神社の祭礼の寄付も先祖の出した金額そのままを踏襲して、えらい昔の金額のまましか出さない。それでいて本人は大金を投じた自分でいるのだという。
川田順の「住友回想記」に毎年新年の賀にみすぼらしい老人が招待され下へもおかぬ歓迎を受けている。不思議に思った川田順が、聞いてみたら住友創設の時に世話になった恩人の子孫で、その恩義に報いるためもうおよそ150年にわたって新年には必ず招いて饗応に努めているとのことだった。
三善貞司の「大阪史蹟事典」の安居神社の項に毎年幸村を供養する法要が営まれているがスポンサーは大丸で、祭礼にも大丸の関係者がきているとある。真田と大丸、なんのゆかりがあるのかまではわからないが鴻池と山中鹿之介みたいなつながりがあるのやもしれない。
東京も大阪も様変わりしましたね、昔通りのしきたりを守るなど今はこっから先もありません。
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今日は二匹の飼い猫を大和田の京阪動物病院に嫁と自転車で連れて行き、ワクチンを打ってもらうとともに健康診断を受けました。
雄猫の体重は7.5キロになっていて去年が7.1キロだったので、さらに400グラムばかり増加していて先生のお話では「猫にも人間同様糖尿病があってひどなったらインシュリンの注射をせなあかんことになります。運動量を増やすのは無理だろうから、少しずつあんまり美味しくない餌を混ぜて食べる量を減らすか、コンニャクのようにカサはあって、空腹感は満たされるけどカロリーは低いのを食べさすがかどちらかにしないといかんよ」とのことで、たくさんの餌のサンプルをいただきました。
予想では少しスリムになった気がするから、体重は6キロ台だろうとタカをくくっていたのにびっくりしました。猫を運動させる塾はないし、やはり先生の言われるようにダイエット用の餌を混ぜてカロリーダウンを図らないといけない。このところ雄猫は籐のタンス、高さは140センチくらいに1日1度ジャンプしてそれで疲れ果ててぐったりしています。
大岡昇平の「レイテ戦記」で戦艦大和や武蔵を率いた栗田中将が何度もレイテ湾への突入をあきらめようとして反転を繰り返していたことを初めて知りました。
大岡はその理由として3日間不眠不休で、空襲を受けていて判断能力が低下していたこと、そのため単なる高波を魚雷の航跡だと誤認して何度も警戒態勢を繰り返したこと、米艦隊への2時間にわたる攻撃も大和の主砲はまったく当たらなかったこと、武蔵が撃沈されたことなどをあげて艦隊全体に恐怖感が蔓延していたと言う。
まあそりゃそうですよね、いくられ歴戦の強者といっても米軍機が武蔵を沈めようととにかく他の艦は無視して集中攻撃を加えて、なすすべなくやられてしまうなを目の前にしたら無力感にとらわれます。
また大和は主砲を初めて敵艦に発射したが全然当たらない、まあこれは熟練度が足りない乗組員のせいでもあるが、そもそも主砲の性能がデタラメなせいでもあったわけで、主砲を打つたびにモウモウと立ち込める煙幕のために目標を定めることもできないのを目の当たりにしたらあきれますよね。日清戦争から日露を戦い、またパールハーバー、ミッドウェーをくぐり抜けた海軍ですら臆病風にふかれるわけです。
先日NHKの平成史の特集で自衛隊の移り変わりをやっていた。平成初めころの北朝鮮の不審船騒ぎで海上自衛隊が威嚇射撃はしたが「絶対に船体には弾をあてないように」との指示が出ていてみすみす取り逃がしてしまった件で後から「なんで取り逃がしたんや❗️自衛隊にはえらいようさん金を使てるのはなんかの時に役に立つようにゆうことやろ」との批判があった。
また例の2001年の9.11の後自衛隊が出撃するアメリカ艦隊の護衛を務めたが、自衛隊内部では「これで日本ははっきりアメリカの同盟国だとなるから、旅客機がハイジャックされてビルに突入してくる事案が起こるやもしれず、そんな時に自衛隊がその旅客機を撃退できるのか議論になったということだ。
自衛隊の幹部連中や自民党の指導者がしのごの言おうとも戦後のわれわれには大義に殉じる気合いや、精神はありません。だから戦争は物理的に不可能だし、やれば即座に負けてしまいます。
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