Welcome

古本屋日誌

2017-12-31 15:07:00

今日は大晦日ですが、朝早くから仕事です、なぜかオスのカイは今日は出てきませんでした。体重が7キロくらいあるせいか猫じゃらしで遊んでもなかなかからんできません。じっとスフィンクスのようにへばりついていて、その間に8つになるメス猫がどんどんからんでいき、勢いあまってカイの鼻先にまでメス猫が迫るとそれには大いに反応して起き上がって追いかけ回してます。どうかと思う行動ですね。

先日お客さんから万城目学のいろんな本をお譲り頂きました。「マドレーヌ夫人」な「プリンセストヨトミ」も入ってましたが、ゲリラ豪雨の日に犬がメス猫を見初めて結婚するとか、大阪の地下にトヨトミの姫君がかくまわれていて、一朝ことあらば大阪人は仕事も何もかも投げ捨てて駆けつけるとかいう設定は確かに面白いです。大阪人はそもそも豊臣家に特に思い入れなんかないのに、それを逆手にとってこういう嘘八百を作るのは大したものです。

だいたい徳川秀忠が陣を敷いた岡山を勝山に変更したり、星田の家康が泊まった宿には記念碑があるし、本多忠朝らの墓がある一心寺は真田幸村が戦死したとされる安居の天神さんのすぐ前なんだが、明らかに天神さんより高い場所にあって見下ろしているし、だいたい天神さんてそもそもたたりを鎮めるためのおやしろだ。幸村の死んだ場所はわからんけどまあ天神さんにしといたらたたりもなくてええやろゆうことでしょう。まあ悔しいという気持ちはわりとすぐに忘れてしまうことも多くて、むしろ出会い頭の事故とか思っても見ない災難の方が後に残る。

子どもを見ていてもえらい手抜きをして宿題もしない、テストも適当に受ける、テスト中に寝ている、しかしどういう具合がスイッチが入ると高速で作業を終えてしまう。大学の同級生でも語学の授業で、和訳を当てられて適当に答える、間違う、詰まる、沈黙するという感じのがいて、これは大したことないなとなめていたらゼミの原書購読になるとものすごい高速でアレヨアレヨと言う間にレジュメを作成してしまう。面倒などにや乗らないときは適当にやる、それが実力というもんなんでしょうね。

 


2017-12-30 10:59:00

今朝はあまり寒くなく、仕事も昼からなので少し朝寝をしてました。昨日の晩は猫たちが遊んでくれとまとわりついてくるので雑誌「ねこの気持ち」の付録の猫じゃらしで遊びました。うちの猫は以前はバネのような伸縮性のある猫じゃらしが好きで盛んに遊んでくれましたが、ある日突然見向きもしなくなり、もう大人になって遊びには興味がないのかとさびしくなりましたが、どうも杞憂におわったようだ。

先日お客さんから中公文庫をたくさんお譲り頂きました。その中に出たばかりのトリシャスの「トーキョーレコード」がありました。昭和16年2月のつまりは大東亜戦争開始直前の東京にニューヨークタイムズの記者として滞在した記録でなかなか楽しい。横浜、東京の印象を非常にみすぼらしい街であばら家のような木と紙の陋屋ばかりだと記し、日本人も疲れていて生気がないという。八紘一宇は日本が長兄としてアジアを指導するものでナチスの世界征服と類似した野心ではないかと記す。日本の考えは西洋の伝統や民主主義とは相容れない特異な考えだと述べる。

しかしまあアメリカこそが帝国主義の頭目であるわけだし、正義の使者ぶりをされても白けるばかりで、そういう自国の主張する利害を正義だなんだと、それなりのインテリであっても信じてしまうのが怖い。

 


2017-12-29 12:54:00

今朝は仕事が少し遅くからなのですが、8時過ぎに家を出るときはやはり3歳のオス猫のカイが一緒に出てまたしてもゴロンゴロンをしていました。近所の飼い猫でやはり全身真っ黒な「くろ」というそのままの猫がいるんですが先日お隣の金網越しににらみ合いとなり、くろはうなりだして、カイは地べたに這いつくばって見つめていました。くろがなぜか道を横断して逃げ出すとカイは追いかけ始めてびっくりしました。怖がりなのか、怖いもの知らずなのかようわかりません。

先日藤原新也の「名前のない花」や「東京漂流」などをお客さんからお譲り頂きました。「名前のない花」にはアルプスの限界現象カレーという一文があり、なんでもインド風に玉ねぎを10時間炒めて作ったカレーを食べてそのうまさに驚いたとか書いてありました。なんでも本当に10時間炒めるそうで、少しタイミングを誤るとたちまち玉ねぎは燃え上がって使い物にならんそうです。藤原はインドの悠久の時間の流れの中では10時間なんかはほんの一瞬みたいなものでその時間を大切にするのが人間らしいとのお決まりの主張を書いてました。でもどうかなあ、料理にそんなに時間かけるのは無駄でしょう。だいたい昔は薪でご飯を炊いたりして、薪を山から取ってきたりそれを細かく割ったり例の初めちょろちょろ中ぱっぱの面倒な火加減の調整を強いられたわけですからね。そりゃあ今の方が楽ですいいですよ。商売として10時間カレーをうたうのはいいアィデアで素晴らしいとは思うけれど、そういう生活スタイルを持ち上げるのはバカだとしか思えない。

東京から大阪に移ってきた先輩が大阪のカレーは甘みが入っていて好みやないといいます。まあ確かに「インディアンカレー」にせよ「マドラス」にせよ「サンマルコ」にせよ確かに辛いけれど果物だろうと思える甘みもありますね。先輩が言うには寿司も砂糖が強い。まあこれはどうも真実のようで東京に比べて大阪の酢飯は甘みかきつい。もともと箱寿司だから、おやつのような感じだから甘みが強いのかなあ。

 

 

 


2017-12-28 18:11:00

今朝はあんまり寒くはなく、例によってオス猫のカイはわたしが7時過ぎに仕事に行こうとすると一緒に出て冷たいコンクリートの打ちっぱなしで気持ちよさそうにゴロンゴロンをしてました。カイは以前前の道を突っ切って斜向かいのお宅に侵入して夜陰に紛れてドロンしてしまったことがあり、結局帰ってはきたもののどうなることかとドキドキした経験があり、ゴロンをチェックしながらも実はおびえてます。

先日お客さんから山本周五郎の著作などをお譲り頂きました。新潮文庫の「青べか物語」はもちろん素晴らしい作品で石が川を逆に登っていくんだという話はそんなことありえんやろと思いながらも文章の力に引きずられて、確かに石が川をさか上ることもあるに違いないと思ってしまいます。「鼓くらべ」もなかなかの作品で、正月に加賀前田公のまえで鼓の打ちくらべがあって出場した留伊は相手の宇多を圧倒していたのだが、以前聞いた鼓の名人の「音楽はもっと美しいもので、勝負を競うものではない」に心打たれて演奏をやめてしまう。鼓の師匠は「あんたはきちんと弾けてたのになんでやめたんや⁉︎」と青い顔になっているが留伊は涼しい顔とゆう話。

まあそりゃあ才能はそういうものなでしょうけどね。あいつには負けまいとかなんであんな程度の奴がデビューしとんねん、それやったら俺の方がええやろ、とかいうのは確かに力も能力もないもののたわごとなんかもしれません。私はもうだいぶ前になりますが中学受験をしたことがあり、大阪市立安立小学校だったんですが聖光を受けることにし受験勉強してましたが、同じクラスのしかも同じクラブだった安村くんが「あいつが聖光受けんねやったら俺も行けるわ」とゆうて参戦してきました。もちろん私は余裕で落ちましたが安村くんは見事合格し悔しい思いをいたしました。当時の聖光は親子の集団面接があり、なぜか安村くんと一緒で彼は「算数ようできとったわ」と向こうの先生からすでにお墨付きをもらっていて終わってから大きな声で母親に「あいつ受かってるんやなあ」とゆうたら思いっきり殴られました。


2017-12-27 20:56:00

今朝は風があって寒くて、仕事で7時くらいには家を出たのですが例によってオス猫のカイは喜々として玄関から出てすぐ前のつめたーいコンクリートの土間でゴロンゴロンをしてました。これがよくわからない、そのくせストーブがついたら前にへたり込んで動かない。

このところコーヒーの飲み過ぎゆえか食事の最中に「この後コーヒ飲みにいこ」と気ぜわしくも思い立ち、からふねやの水出しがいいなあと決心しています。もう80年代の半ばなので大昔だが、医療技術短大の女が「ビタミンやミネラルはごはんで取ろうがサプリで取ろうがおんなしなんや」と言って大量の錠剤を飲んでるのをみて、ショックをうけましたが、今や10分くらいかけている食事がめんどくさくなってます。2、3分で終了となるようなシステムがないものかと思うわけです。

 


1 2 3 4 5 6 7