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古本屋日誌

2018-01-31 11:02:00

今朝はやはり気温も低く早起きしたくない感じでした。雄猫のかいは昨日近所のくろうと喧嘩して気力体力を使い果たしたのか晩方前足の爪をおとなしく切らしてくれました。いつもなら爪切りを取り出しただけで逃げてしまうのにもう好きにしてーてな感じでしょう。

郷土雑誌「大阪春秋」は最新号でキリシタンの特集をしていていま神戸市立博物館が持っている例の教科書にも載っているザビエルの肖像が元々茨木の田舎の旧家にあったことが詳細な地図や経緯とともに述べてありました。よく小学校や中学校の教科書に載っているやつで、頭がカッパみたいだとか、ハゲとるとかで騒いだ覚えがあります。その絵ですが、南蛮美術コレクターの池長孟という人が垂水にあった別荘を売り払いその金で手に入れたとある。さらに戦争のどさくさを経て美術館が入手するんだか、その経緯とか値段はどうだったんだろうかな。なんぼぐらいしたのかも書いとかないとあかん思うし、この池長さんの素性も知りたいところだがその説明もないのは片手落ちだ。せっかくの郷土雑誌なのに、よくわかってないと思う。大学のとかならこういう文章でも通用するんだろうけど、それはそういうサークルだけのことだということをわかってない。

今日は嫁と伏見に行ってあれこれお酒をいただきました。黄桜酒造は例の黄色い花が咲く桜がファクトリーのせんざいに植えてありましたが、吉野でも黄色い桜は見ました。京大と早大が共同で開発したビールや黄桜の「京都ビール」などを売ってました。この共同開発のビールはかなり美味いもので以前京大の時計台の前にあるレストランで飲んだことがあり豊潤なコクに驚くとともにそこは朝早くから開いていて学生は誘惑に打ち勝つのは並大抵のことではなかろうと思いました。

しかしそれにしても例の寺田屋はやりすぎではないのか。明治以降に再建された町家であるのに、あたかもそこで龍馬が襲われ、お龍が入っていた風呂桶があるかのような展示を行うのはどうなんだろうかね。まあ金沢にも忍者寺というのがあってからくり屋敷風で面白いのだがこれも明治以降の建物ですが、一応それはわかるようにしてある。河合神社の鴨長明の方丈の模型にも驚いたが考えて見たら京都の人は歴史を捏造して商売するのはお得意にも思える。そういう点では斜陽館で太宰をとにかく持ち上げて商売にしている青森なんかにもよく似ていて田舎風だな、大阪はそういう商売はしないな。


2018-01-30 16:23:00

今朝は寒さも緩み早起きしましたが大丈夫でした。雄猫が例によってゴミ出しの時に外に飛び出し案の定ぬくさに誘われて散策中の近所のくろうに遭遇してにらみ合ってました。今回は間に針金の柵も何もなく文字通り顔と顔を付き合わせる状態でそのあわいは10センチしかなく1分くらいうなりもってにらみ合ってましたがこれ以上放置したらかみつきあうか、猫パンチの応酬で怪我をすると案じて後ろから近寄ってうちの猫に「家に入り❗️」と呼びかけると尻尾を膨らませながら飛んで帰ってきました。

うちの近所のブックオフ寝屋川店が明日で閉店で今マンガは半額、108円の本は7割引とかのセールをしてます。棚を見てますといい本なのに安いのがありますよね。例えば下村湖人の「次郎物語」は角川文庫で全5巻ですがたいてい100円とか50円とかです。バカではないんだがにぶい次郎が世間に翻弄される様子が面白くもあり気の毒でもあって素晴らしい作品です。友人のかなり年上の姉に好意を寄せて毎日その女のいる薬局に通っていて、女もまんざらでもない様子だったのに、実は女は東京の男と婚約していたし、その弟は次郎が姉に好意を持ってるのを承知しながら、隠して次郎をいたぶるんです。そんな中次郎は懸命に悪に染まることなく成長していく。向田邦子の「父の詫び状」も50円とかですけど、これほどうまく書ける人はいませんよね。宮本百合子の「道標」、この人はわりとちゃんとした家のお嬢さんなんだが、留学とかもして教養もあるのだが、例の共産党の宮本顕治とくっついて辛酸をなめることになる、その自伝的な作品で、非常に面白い。

「次郎物語」にせよ「道標」にせよ、時代の産物と言えるもので、今の日本でたとえかなり才能がある人だとしても、生ぬるい平和な世界では下村湖人や宮本百合子のレベルの作品は作れない。だって幸せなことに今は結核も治るし、丁稚奉公も基本的にはないし、アメリカとの国の威信をかけた戦争なんか当然ないし、機関紙を持っているだけで逮捕される非合法政党なども存在しない。幸せだが当然人間は薄っぺらくなるのは必然、これはどうしょうもない。


2018-01-29 00:20:00

昨日は一日中家にいて月曜の出荷の準備や事務作業をしてましたが、昼間から二匹の黒猫きょうだいが、さっさと遊べとひつこく絡んできました。作業中の机の上に乗って妨害し、体をすりつけてくる、但しこっちが顔を近寄せると「何すんの❗️」とばかりに後ずさりすることはいつも通りです。姉の方が特にひつこく後であそぼねゆうても全く引き下がらずいつまでも作業を妨害します、弟は淡白です。


2018-01-28 11:13:00

今朝も寒くてなかなか起きる勇気が起こりません。猫はすっかり遊んでもらうことを当たり前と思っていてよる11時くらいになるとさあ遊べ、そら遊べと近寄ってすり寄って騒ぎます。このように自分から顔や体をすりつけてくるのにこっちが顔を近寄せると「何しますねや❗️」とばかりに後ずさりします。なんかわりきれません。

先日お客さんから「週刊漫画TIMES」の昭和42年あたりをお譲り頂きました。1967年だから半世紀も前でよく保存していたものだとびっくりしました。漫画TIMESには風俗ルポの連載がいろいろあって面白くて8月12日号は「新日本プレイマップ」と題してキタの東通りが特集してあって「マンモスコーラス喫茶 こだま」が掲載してあって一階はハント用マンモスバーで二階がコーラス喫茶で「若い娘が労働歌やひばり調のうたを歌いおる」とあるのだがカラオケもないのにどんなシステムなんだろうか?おそらく歌声喫茶みたいなもんなんだろうが、それなら一応オルガンとかなんかがあって客からリクエストがあると伴奏して客は店の真ん中にある舞台に上がって歌い、その他の大勢のお客さんは頑張って唱和する感じですね。生ビール飲み放題で300円(時間制)というのがいい。

それにしても東通りの「田園」は50年前にすでに「格調高い喫茶店」と記載がありほとんど文化遺産ですな。うまいコーヒーは何十年も前から続いているし、テーブルや椅子も値打ちがある。百舌鳥古墳群とか古市古墳群とかを世界遺産にしょうとかいうバカバカしい運動をしている連中がいますが、あんなたんなる丘が貴重なわけないだろう。発掘もしないんだから何が埋まってるのかすらわからないから説明のしようもない。くだらない規制はやめてさっさと発掘して墳丘上に喫茶店やジビエのレストランを作ってもらいたい。「河内名所図会」には古市の名物として古墳の前で土器を売ってるシーンが描いてある。これが合理的というものだ。


2018-01-27 14:55:00

今朝も寒くてつい朝寝をしてしまう。猫じゃらしで前の晩もしばらく遊んで、雄猫ののお腹もすこしへっこんできたと喜んでいるのだが、遊び足りないのかこちらが寝床に入ってもまだ暴れている。

先日お客さんから寺門ジモンの「ネイチャージモン」などをお譲り頂きました。寺門はダチョウ倶楽部の中ではわりとおとなしいキャラのように見えるがどうなんだろう、実はかなりやばいことも平気でこなしてるのかもしれない。「ネイチャージモン」には大阪府高槻市の北部の山中に夜中から朝方にかけて道なき道をひたすら歩き続けてオオクワガタが飛来するという伝説の木にたどり着き捕獲せんとがんばる姿が印象的に描いてあるが、問題はその行き方だ。いくら山中とはいえ大阪府だ、腐ってもタイだ、おまけに北側は京都府だ、これは日本の中心ではないか。そこを夜中じゅう歩き続けるというのだからおかしいではないか!しばらく歩けば簡単に幹線道路に出るはずだ。まさにその通りでジモンたちは幹線道路に出てしまったら、山を泳ぐ情緒がなくなるからとわざと広い道に出ないようにグニャグニャのルートをとって巨木に接近していたという。

バカですね、わざと遠回りする、ややこしいルートにするなど私には我慢できない愚行です。しかしそこにジモンのこだわりがあって自分を甘やかさないということなのだろう。他にも夕方の5時から開店の焼肉屋に並びに行くのに電車などの交通機関は一切使わず、炎天下ひたすら何キロも歩いて行くというのもあって、「それが美味しい焼肉をこしらえて待っていてくれるお店への礼儀だ」とあるが、全く意味不明だな。

そういえば、今ブレイクしている出川哲朗は以前どっきりの番組でオーストラリアのホモの倶楽部に取材に行き、そこは一階で知り合いになり意気投合したら、二階に移動してことに及ぶシステムだったそうで出川は並み居る男にきれいだとか、かっこいいとか連発して何人かと一緒に二階に行き手足を押さえ込まれてやられそうになってしまったが、いつもはここでディレクターにボタンで知らせて救い出してもらう段取りなんだが今回はもうそれはなしにいきましょう、とのことでだあれも助けには来ず、そのまままヤラレてしまったと本人がさらりと話していた。パワハラなのかなにはらなんか知らんけど、本人は大変だろうけど、こういうのもありのテレビは見る方には極楽ですね。そういう時代だったのだが、今よりはるかに面白かったことは間違いない、 

 


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