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古本屋日誌

2018-01-16 18:13:00

今朝は寒さも和らぎ出荷の際も快適でした。中古の自転車をこうてまる5年乗ってるんですが、先月ついにスタンドのところが壊れてしまい金具が取れて自転車を立てられなくなりました。買い換えるか迷っていて今日自転車のあさひに空気を入れにいったついでに店の人に立てられなくなったと相談してみたらストッパーを手で右にやれば立てられるよと教えてもらえて、これでもうしばらく乗れることになりました。

先日お客さんからたくさんの「ビックコミックオリジナル」をお譲り頂きました。伊藤潤二の「人間失格」なんですがアル中の主人公が幻覚を見るシーンが描いてあり、それは雪中行軍する皇軍兵士、それもしゃれこうべのだったり、薬局のなかに保存してあるたくさんの薬草だったりするんですが、とにかく不気味極まりなく、薬草の群れはマンドラゴラなのか罌粟なのか精細な書き込みでついつい一つ一つの奇怪な花を確認したくなってしまう。以前たかもちげんの「祝福王」というマンガがあり、地獄に這い回る亡者の群れを一人一人細かく小さくしかも表情をかき分けている絵が載ってました、今回のはそれに匹敵する不気味さです。最後に主人公は酒を飲むくらいなら薬の方がよいとのことで、モルヒネを注射するのですが、酒の害に比べたらモルヒネはずっとましだという価値観は当時のものなんだろうが面白い。

伊藤潤二は以前から魚に足が生えて地上を歩き回るおかしな作品がありましたが、あれは笑えるものでした。今回のは笑いではなく恐怖を読者に与えようとして、それはうまくいったように思いました。


2018-01-15 20:18:00

今朝はぬくうて風もなく出荷の際も大丈夫でした。昨日は梅田で大学の寮の同窓会があり、なかなか面白かったのですが、酒の強い人は本当に幸せだと思いましたね。昼の2時半から9時くらいまで延々と飲み続けて眠たくもならず、戻したりもせず、楽しくまずい酒を飲み続けられるやつがいましたね。もう50もだいぶ過ぎているのに無駄に体力があって羨ましかったです。だいたいビールにしても酎ハイにしても初めはまあうまいのだがすぐに腹も大きなるし、ウィスキーに切り替えるとかするもんだろう。その必要もなくいつまでも楽しめるとはなあ。

学生の時にバイトをしてそれなりに金があるのにないふりをしてパンの耳ばかりたべたり、経済学部の教室で教授が机に置いてあるパン耳を見とがめて「これ誰のやつなんや?」とさっと投げたら「俺の大事な食料になにすんねん!」といってえらい怒り出したバカがいました。これは見苦しいだけで品性が下劣です。

それとは別にだいぶ働き続けて金もたまり飯や酒くらいなんでもないのに、今も昔の貧乏時代のノリで安いものばかり注文し、ビンボー学生が行く飲み放題2000円とかの美味しくもない店にばかり行くバカも見苦しい。

しかしちょっと金ができたからといっていちびって高い酒飲むのも見苦しいだけで、これは私のことなんですが東通りを抜けたところにあるバー「トライブ」でマスターが「モートラック70年ゆうのが手に入ったから今度貸切にしてたしなんでみよか思うねんけどあんたらもけーへんか?」というので10ミリで35000円なんだが一も二もなく承知してその集まりに参加して、8人程度だったかと思うが、他の人が舐めるように飲んでるのに、我々はさっさと二口くらいで飲み干してしまい、味も何もわからなかった。

 


2018-01-14 17:15:00

今日はさほど寒くはなく仕事に7時くらいに出かけました。ねこは不思議なことに三匹ともでてきません。先日お客さんから鈴木良雄の「フルーツ宅配便」をなどをお譲りいただきました。ビックコミック連載のマンガですが、大人の悲哀がさらりと、静かな絵柄で表現してあって面白い作品でした。デリヘルをしている女がマンションに帰ると隣のドアの前で小さい子供が泣きべそをかいていて気の毒で中へ入れてやり事情を聞いて見たら父親が外に出ていろという、日常的に暴力をふるわれているというので義侠心から引き取ってその子を住まわせてやり、父親にはその旨伝言で伝えたが、結局父親からの訴えで子どもを監禁しているかどで、警察の聴取をうけるはめになる。子供は父親と一緒に宿替えしていくという話。大人も一生懸命自分のことで精一杯なんだから、子供も精一杯生きないといけないということなんだろう。

青木雄二の「ナニワ金融道」と「闇金ウシジマくん」の違いのように、限りなくウシジマくんに近い世界をさらりと描いていていいなあと思います。


2018-01-13 16:00:00

今朝はやたらめったら寒くて往生しました。センター試験、中学入試の統一試験日で、親御さんもたいへんです。先日お客さんから近藤雅樹の「霊感少女論」などをお譲りいただきました。芸大の学生が己の才能の無さに絶望してそれでも人より高みに立ちたいと自分には霊感があり、霊も見えるし、よりましもできると勝手な妄想を抱くとあります。まあ確かに高校までなら圧倒的に絵にせよ、ピアノにせよ、声楽にせようまいから才能に自信を持てるが芸大に入るとそうは問屋がおろさない、いくらでもうまい人はいる、困ったとなるわけです。夢破れる人はもちろん多い、しかしそういう人がみなインチキな霊感を言いつのるわけではない。女には卑弥呼以来のシャーマンの素質が男よりもあるのかな。

タイガースのドラフト1位だった誠は全く活躍できないまま、引退して今は京阪寝屋川市駅の近くで整骨院を経営している。才能もないのをプロにするバカなスカウトは大問題ですが、男の場合は適応して俺は怪我ばかりだからトレーナーにお世話になった、その経験を生かして困っている人に尽くそう、飯も食えるしとなる。「美味しんぼ」の原作者雁屋哲は東大法学部卒だが、なぜか東大に恨みを抱いていて「野望の王国」では自分の力を誇示するために東大教養部の時計台を爆破するシーンを作った。 

福本伸之の「黒沢」は土木作業員の男がある日サッカー日本代表の試合を見て世の中のカラクリがわかったという。日本代表の一挙手一投足に見てる俺は熱狂して勝てば歓喜の涙を流すが、それは全て他人事であって、自分が関わってすることではない、人がすることでは喜ぶなんか虚しい、この自分が人望を得て歓喜の中に加わりたいと思うわけです。

私などは人望なんか全く欲しくないし、自分の存在感を他の人の中で発揮したいとも全然思いませんが、話としてはわかります。


2018-01-12 11:56:00

今朝はかなり気温が低く猫も驚いたのかエサをかなり戻してました。明日からセンター試験が始まり、また近畿の中学入試も開始です。東大のいくつかの学部を卒業し精神科医なんだろう和田秀樹の著作はわりと人気があり、「受験は要領」はロングセラーです。数学は暗記でできるんだとかいう主張はそもそも間違いですから、バカバカしいわけですが、それを承知でやっている。まあ芸者が客の求めに応じて適当に喜ばしてるようなものです。その上でオナニーは布団やベットでしてはいけない、必ず勉強机でしなさい、なぜならベットでしてしまうと妄想がふくらんでいつまでもしてしまうが、机ならそれがないし親が入ってきたときに取り繕いやすい。このような普通なら誰もバカバカしくて考えもしないことを一応もっともらしく書き、出版してしまうんだからなかなかの玉ですね。

森毅に「数学受験術入門」という中公新書があって京大の入試では数学は解答に至るプロセスも採点して、たとえ最後の答えが間違っていても高い点を与えることもある。テストは思考力やオリジナルを見るものだから京大の試験は教科書持ち込みも許されている場合がある、などの内容で要するにバカをおだてて木に登らせるわけです。森の主張は一応はもっともですがそれはそれなりに突出した力を持つ人にだけ当てはまる話で、東大や京大に懸命に勉強して合格する程度の凡人には当てはまりません。むしろ自分にはそれなりの力があるのではないかと誤解して人生を誤らせるおそれがあります。東大の脳科学者で「バカの壁」養老孟司も読書は中毒性がある点でテレビゲーム、パソコンゲームと同じだから、何も本を読むことを特別扱いするべきではない。本は自分の考えを作るために読むもので内容を鵜呑みにしていいものでないと主張してますが、そんなことは一部の人にだけ当てはまる屁理屈で、大半の人間にとっては本の内容を理解することがまず出来ないわけですよ。

以前お客さんから京大法学部の雑誌「法学論叢」の1980年代のものをお譲りいただいたことがあり、1980年の法学部の入学式での学部長の挨拶が載っていて、留年している学生が多いと数字をあげ、さらに卒業生の進路も数字をあげて示して無業者がかなりにのぼるといい、「こういうのは少し多すぎると思います」とありました。なるほど確かに箸にも棒にもかからないバカが一定数いるのは仕方がないが、それにしても多すぎるのではないかとということです。

 


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