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古本屋日誌
今朝はやたらめったら寒くて往生しました。センター試験、中学入試の統一試験日で、親御さんもたいへんです。先日お客さんから近藤雅樹の「霊感少女論」などをお譲りいただきました。芸大の学生が己の才能の無さに絶望してそれでも人より高みに立ちたいと自分には霊感があり、霊も見えるし、よりましもできると勝手な妄想を抱くとあります。まあ確かに高校までなら圧倒的に絵にせよ、ピアノにせよ、声楽にせようまいから才能に自信を持てるが芸大に入るとそうは問屋がおろさない、いくらでもうまい人はいる、困ったとなるわけです。夢破れる人はもちろん多い、しかしそういう人がみなインチキな霊感を言いつのるわけではない。女には卑弥呼以来のシャーマンの素質が男よりもあるのかな。
タイガースのドラフト1位だった誠は全く活躍できないまま、引退して今は京阪寝屋川市駅の近くで整骨院を経営している。才能もないのをプロにするバカなスカウトは大問題ですが、男の場合は適応して俺は怪我ばかりだからトレーナーにお世話になった、その経験を生かして困っている人に尽くそう、飯も食えるしとなる。「美味しんぼ」の原作者雁屋哲は東大法学部卒だが、なぜか東大に恨みを抱いていて「野望の王国」では自分の力を誇示するために東大教養部の時計台を爆破するシーンを作った。
福本伸之の「黒沢」は土木作業員の男がある日サッカー日本代表の試合を見て世の中のカラクリがわかったという。日本代表の一挙手一投足に見てる俺は熱狂して勝てば歓喜の涙を流すが、それは全て他人事であって、自分が関わってすることではない、人がすることでは喜ぶなんか虚しい、この自分が人望を得て歓喜の中に加わりたいと思うわけです。
私などは人望なんか全く欲しくないし、自分の存在感を他の人の中で発揮したいとも全然思いませんが、話としてはわかります。