Welcome

古本屋日誌

2019-03-31 19:48:00

今朝も花冷えで朝夕は特に寒さが身にしみます。

みのもんたは今だに健啖家で酒も浴びるほど飲んでも次の日はスキットとしてるそうだ。通常ささを過ごすと眠たくなるか、気分が悪くなって往生するのだが、酒に強い人はまた違うようだ。いくら飲んでも気分がいいようで、上機嫌、つまりお酒によってハイな状態がずっと続く。同じように飲んでもビールなら一杯目も飲み干さないうちに大して美味くもなくなる人間もいるのに全然違う。不公平極まりない。

三度三度の食事もいつも美味しく、またかなりの量を平らげる健啖家がいくらもいて、体つきもでっぷりと健康そうだ。

そうかと思えば食が細くて少し食べたらもう満腹になり、そのくせ消化器官も弱くて下痢がちで体つきも痩せている人もいる。酒ならまた嗜好品で毎日毎日嗜むわけではなかろうが食事は残念ながら三度三度のものだから、大して美味いとの感じられない作業を1日3回、週に21回、月に600回も繰り返さないといけない。健啖家は月に600回楽しむわけだからそのあまりの不公平さにめもくらむほどだ。

 


2019-03-30 07:40:00

朝日新聞の月一の論評欄で小熊英二が「日本は世界水準から隔たってしまっているがそれは日本一国だけで十分経済がまかなえるからだ」と書いている。

小熊のゆうように女性議員の数も諸外国に比べて極端に少ないし、経済界のお偉方も男ばかりだし、政治家は安倍もそうだが世襲が基本になっている。日本がもし小国であるならば、世界水準に敏感にならざるを得ないし、貿易を通じて、留学生を通じて得られる情報に感化されていくだろう。しかし日本は人口が1億3000万くらいいて、広大な国内市場があり、経済循環も大半は内需となっており、輸出がGNPに占める割合など1割程度しかない。今般小学校でも英語を正式教科として教えるわけだが企業は英語や外国語に堪能な人材など取り立てて望んでおらず学生に求めるものとして語学をあげる企業は5パーセントしかなく、留学経験に至っては0.6パーセントがあげているに過ぎない。

なるほど特に新鮮味はないものの、納得できる行論だな。春闘とかいってトヨタなどの輸出関連会社の話をマスコミは取り上げているが、特段輸出が日本経済を支えているわけでないことは明白で、その意味では取り上げる意味すらない。

 


2019-03-29 11:45:00

今朝は花曇りで近所の北巣本小学校のサクラはすでに満開となっています、ただ旧寝屋川沿いの桜並木は三分咲き、おはかのは蕾膨らむといったところです。

このところお客さんから著名な文庫本の1刷を探してくれたいうご依頼を続けて受けました。1刷は帯が付いていたり、特別なカバー絵があったり、カバーの裏にもスペシャルな仕掛けがある本もたまにはありますが、基本的には古びて保存状態がよろしくはなく、また誤植がそのままになっていたりしますから読むぶんにはイライラさせられます。ただ保存状態が素晴らしく良かったり、帯に面白い推薦文があったりすると楽しくはなりますね。

また自分の思い入れの強い作品であると手にしてみたくなることは理解できます。ソルジェニーツィンの「収容所群島」の新潮文庫1刷はあまりみたことがありません、冒頭の「あなたは逮捕されました」の一文は刺激的で確かに初版を手にとってみたくなります。また講談社文芸文庫の吉田満「戦艦大和の最期」の帯付きの1刷はぜひとも手に入れたい感じもします。中身は大量虐殺の血腥い話ですが、戦闘直前に厨房から全艦アナウンスで「今日の夕食のメニュー」が楽しそうに流れるホッとするシーンもあって、これがブルーと白を基調にした文庫の装丁と妙にマッチして心惹かれます。


2019-03-28 19:35:00

神永暁の「悩ましい日本語」が角川文庫から出ました。著者は日本最大の国語辞典「日本国語大辞典」の編纂に長年従事していて、最近の国語の乱れや今の変化に精通していて興味深い指摘も多い。

「全然」は打ち消しを伴わないで使われることも多い、漱石にもいくらも例がある、「噴飯もの」を面白いではなく起こっている時使う事例が観察されている。北原保雄が書いていた「気になる日本語」シリーズみたいな本で、北原ほどではないが言葉の解釈を一方的に決めつける流れに逆らおうとする姿勢が感じられた。

「全然」もそうだが「たぶん〜だろう」とか「たり〜たり」とかいうのも学校で教わったのだが取り立てて根拠のあるものではないようだ。学校ではとにかくなんでも単純化しないと教えにくいし、不特定多数に話をするとなるとすぐに単純化されてしまい、行き過ぎる。漢字でも「天」や「吉」は上を長く書くように指導されるのだがそんなことは全くなく下が長い字も正しいしだいたい「吉野家」なんかは下を長く書いている。「貫」という字も学校ではなぜか「貝」の上をはねないように書きなさいと指導しているが、そんな根拠はどこにもない。「様」もつくりを「水」のように書いてもなんの問題もないのにテストではダメだとされている。


2019-03-27 15:11:00
電車から降りるときにドアのすぐ横にある手すりをつかんで、そのまま手を離さずに下車して、手がいつまでも手すりを名残惜しそうにつかんでいる人が結構いますね。
女の方が多い気がするんですが、あれはどういう心理なんだろうか。いつまでも電車に乗っていたいのに、仕事の都合で降りさされてるんだということではありますまい。自分のスペースに人が入ってくるのを防ぎたい心理だと思う。下車するときは混雑時など人がドアに密集してくるから、どうしても触れ合ったり、押されたりすることがあり、それを好ましくなく思っていて、最後まで自分のスペースを確保したい意志の表れでしょう。だから乗り降りの邪魔になっていても改める気配はないわけです。
混雑時にごちゃごちゃすることは当たり前なんですからそれを子どもじゃあるまいに変に毛嫌いして無意味なことをするのはそもそも合理的な発想ができない証拠です。

iPhoneから送信

1 2 3 4 5 6 7