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古本屋日誌
2019-03-28 19:35:00
神永暁の「悩ましい日本語」が角川文庫から出ました。著者は日本最大の国語辞典「日本国語大辞典」の編纂に長年従事していて、最近の国語の乱れや今の変化に精通していて興味深い指摘も多い。
「全然」は打ち消しを伴わないで使われることも多い、漱石にもいくらも例がある、「噴飯もの」を面白いではなく起こっている時使う事例が観察されている。北原保雄が書いていた「気になる日本語」シリーズみたいな本で、北原ほどではないが言葉の解釈を一方的に決めつける流れに逆らおうとする姿勢が感じられた。
「全然」もそうだが「たぶん〜だろう」とか「たり〜たり」とかいうのも学校で教わったのだが取り立てて根拠のあるものではないようだ。学校ではとにかくなんでも単純化しないと教えにくいし、不特定多数に話をするとなるとすぐに単純化されてしまい、行き過ぎる。漢字でも「天」や「吉」は上を長く書くように指導されるのだがそんなことは全くなく下が長い字も正しいしだいたい「吉野家」なんかは下を長く書いている。「貫」という字も学校ではなぜか「貝」の上をはねないように書きなさいと指導しているが、そんな根拠はどこにもない。「様」もつくりを「水」のように書いてもなんの問題もないのにテストではダメだとされている。