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古本屋日誌
コロナは有事なんだそうだ。
国難などという人もいる。
ただ死者の数はインフルエンザにも及ばない。
確かにアメリカでは60万くらい死んで死因の3番目にくるほどだから深刻なんだろうが、こと我が国に関してはなぜ大騒ぎするのか不思議だ。
もしペストやエボラ出血熱の猖獗のような事態に直面していて、今コロナの流行を止めないとアメリカのような事態になってしまうというのが本当だとしよう。
医者や看護婦、看護士はペストに匹敵する疫病と戦っていて、いつ自分が感染して命を落とすかもしれないということになる。
それが事実なら所詮は患者、所詮は他人でしかない連中のために命をはるいわれはない。
仕事はなんだかんだ言っても金が欲しいからやっているだけで、それ以上の意味附与は個人的な趣味に過ぎない。
金のためにやっているに過ぎない医療行為に命をはるというのは今日的な価値観からすればバカではないのかな。
医者や看護婦は大したものだよなあ。
戦後的な、個人主義的な価値観からしたら他人のために命まではるなどというものは出てこないし、そんなものを安易に肯定していたからバカバカしい大東亜戦争の敗戦を招いたわけだ。
だからこの有事にあたって医者の、命をかけられる理由を俺は知りたいものだ。
また患者やその他日本国民は医療従事者に命をかけて仕事をするように求めているのだが、なぜそのような傲慢な振る舞いができるのかその理由も聞きたいものだよ。
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ぽかん編集室が出した山田稔の「門司の幼少時代」を入手しました。ぜひお求めください。
1930年生まれの山田が驚くべき記憶力を発揮して小学5年までの門司時代を回想しています。
また今日のレトロ地区と変貌した門司駅周辺への違和感も語られている。ぽかんは以前「私の大阪地図」と題する寺島ばりの雑誌特集号を出していた面白い京都の出版社だ。
6月19日から平安神宮で古本市があるようだ。
クラウドファンディングのサイトでこの古本市の開催に向けた寄付が呼び掛けられている。目標は300万で、昨日現在では16万円くらい。呼びかけの趣旨として梅田の駅前ビル地下で開業している「汎書店」の店主が長文を寄せている。
それによれば古本業界の売り上げは年々減少している2014年は古本屋が462億、BOOKOFFなどが475億の877億だったところが、2018年には古本屋が329億、BOOKOFFが383億のトータル713億になってしまったという。
店舗での売り上げは減少の一途を辿っていて、ネットで本を売ってはいるがそれでも売り上げはずっと苦しい状態だという。
そうなのかなあ。
俺の知り合いの古本屋はだいたいは通販で以前より利益を上げているけどなあ。そうでない古本屋もあるということなんだろうよ。
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大阪は依然として大きな田舎で人間関係も濃密だよなあ。
京阪電車の光善寺から御殿山に向かっていたら「タイガース調子ええなあ」ととなりに座った二人連れの爺さんに話しかけられて話が弾んだはいいものの「85年の2番は誰やった❓」のあたりで記憶も曖昧で言い渋ってしまっていたら「あんたほんまにファンなんか‼️」と難詰されてしまった。
服装に関する注意もよく受ける。
千林に住んでいた時自転車で1号線に向かい、千林商店街に入ろうとする京街道のところで、じいさんに「おーい‼️にいちゃん‼️シャツが反対やで‼️」と大声で注意された。
「えー‼️そうなん‼️ちょっとも気づかへなんだわ。」としか返せないのがショックだった。
京阪電車で萱島から乗って寝屋川市に着いて、前に座っていたおばさんが降りしなに
「ご主人‼️上のボタン外れかかってまっせ‼️あんばいしとかな‼️」とおっしゃる。
確かに青いボロボロのティーシャツのボタンは宙ぶらりんだ。この時も「あー」と口を開けてボタンを確認している間におばさんは颯爽と降りてしまった。
御堂筋線の難波駅の地下道をなんなんタウンに向かって歩いていたら、後ろのおじさんが「左のひぼ解けてまっせ〜そのまんまやったらあむない‼️」と言いながら肩を叩いてきて、びっくり。
今回は紐が解けていることには2秒くらい前に気がついていたが、「アーあー」ともごもごしてるうちにおじさんは人混みに紛れてしまった。
JRの摂津本山からポンジュースのペットボトルを持って乗り込んでごくごく喉を潤して、からのペットボトルを椅子の下にちょっと投げ出しておいたら次の甲南山手駅のドアが開いて降りようとした紳士が近づいてきて
「ちゃんとほかしとけよ‼️」という。
大きなお世話だよ。
神戸の地下鉄の学園前から夜の9時過ぎに三ノ宮に向けた電車に乗った。ガラガラで優先座席に腰掛けて持ち込んだ模擬試験の問題を解いていたらその前の普通の座席に腰掛けていたらヤンキーが「そこ優先座席やで」と言うから
「ガラガラやさかいええんちゃう」
てな感じで話が始まってしまう。
その時は塾で教えていて生徒にやらせた模擬試験の問題をこっちも一応目を通しかんとあかんから頑張ってると言ったら
「俺のがっこの先生はあんたみたいにええ人やなかったからなあ。俺はヘタ打ってもうてこれから親分に詫び入れなあかんねん」
この時は三ノ宮に着くと「まあええやないか、これから飲みにいこや‼️」とひつこく誘われて危うく電車がなくなってしまいそうになった。
ヤクザと酒を飲んでもつまらないからなあ。
千林に住んでいる時タイガースが勝って気分が良く清酒をきこしめしましようと一升瓶をぶら下げて千林商店街を歩いていたら、横を歩く爺さんが「えらいご機嫌さんやなあ」と話しかけてきて意気投合そのまま俺のアパートで酒盛りをしたのまではよかった。
深夜爺さんを大宮のアパートまで送っていったら、奥さんが出てきて
「えらいすんません、この人ヤクザで組をやめた人間なんですよ、あんまり近づかんほうがよろしで‼️」と莞爾として笑う。
なんかヤクザに好かれるよなあ。
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坪内祐三の嫁の佐久間文子が新潮社から「ツボちゃんの話」を出した。
1年半くらい前、コロナ騒動が始まるちょっと前に突然坪内祐三は死んでしまった。
これまでのマスコミ報道では患っていたとの話はなく、死んだ当日にも中野翠らと大相撲を見に行くことになっていた。死因は当初「急性心不全」と発表された。しかしよくわからない死因はそうなるだけのことで本当のところは謎だった。
今回一番身近にいた佐久間の本を読んでみた。
それによれば坪内祐三は亡くなるしばらく前から体調を崩していて、熱はなかったが食欲もなく、好きな酒も飲まない日があったという。
亡くなる前日には仕事場から佐久間に電話で「原稿が書けないんだ」と珍しいことを言ったという。坪内が「書けない」と言ったのは珍しいのだそうだ。
1月12日の晩自宅でテレビを見ていて「録画できないんだ」と言ってダランと崩れるような姿勢になったので佐久間が抱えている寝室に連れて行った。
ところが夜中の12時くらいに坪内は息苦しいゼイゼイいきむような激しい息遣いになったので、佐久間が駆け寄って呼びかけたが反応はない、慌てて救急車を呼んだがその時隊員から「心肺停止状態です」と言われた。
死因を調べるため病理解剖に回され、数ヶ月後結局「高血圧性心不全」との診断だったのだが、これもよくわからない病名だよなあ。
コロナが広がる少し前だったし、ひょっとしてというのもあったが、佐久間によれば「肺炎はなかった」そうでただインフルエンザには感染していたとのことだ。
そうなのか、坪内祐三の死因はインフルエンザの可能性があるわけだ。
それにしても仕事のしすぎだったよなあ。月刊誌やら週刊誌やら大量の仕事を抱えていて、間違いなく過労が引き金になったに違いない。
でもインフルエンザて怖いよなあ。死ぬ当日まで仕事はしていて突然息苦しくなって死んでしまうんだからコロナなんかより大変な病気だよなあ。
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萱島の高架下にうどん屋「つうつう」がある。
コロナ騒動で夜は8時まで、水曜や木曜は3時で終わってしまう。このところきつねやたぬきの味が少し変わっている。
甘く炊いたお揚げさんの甘味が以前より薄くなっている。
こうなると揚げを食べていく間にダシに溶け込んでいく砂糖の量が減るので、必然的にダシの味の変化も抑えられることになる。
これはこれで微妙な変化が楽しめて俺は気に入っている。
きつねは揚げさんの炊き方一つでいろいろ味を変えられるというのは面白いよなあ。
火曜日に三ノ宮に出向いて買取をした。
先日までさんちかは全ての店がシャッターを下ろしていて、大きな通路となっていたのだが、火曜日は以前のように店を開けていた。
様々な洋菓子店が大きな店舗を構え、喫茶室も備えて客をもてなす神戸の形が戻ってきている。対して梅田や難波の地下街は依然として閉まったままで残念だよなあ。
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