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古本屋日誌
坪内祐三の嫁の佐久間文子が新潮社から「ツボちゃんの話」を出した。
1年半くらい前、コロナ騒動が始まるちょっと前に突然坪内祐三は死んでしまった。
これまでのマスコミ報道では患っていたとの話はなく、死んだ当日にも中野翠らと大相撲を見に行くことになっていた。死因は当初「急性心不全」と発表された。しかしよくわからない死因はそうなるだけのことで本当のところは謎だった。
今回一番身近にいた佐久間の本を読んでみた。
それによれば坪内祐三は亡くなるしばらく前から体調を崩していて、熱はなかったが食欲もなく、好きな酒も飲まない日があったという。
亡くなる前日には仕事場から佐久間に電話で「原稿が書けないんだ」と珍しいことを言ったという。坪内が「書けない」と言ったのは珍しいのだそうだ。
1月12日の晩自宅でテレビを見ていて「録画できないんだ」と言ってダランと崩れるような姿勢になったので佐久間が抱えている寝室に連れて行った。
ところが夜中の12時くらいに坪内は息苦しいゼイゼイいきむような激しい息遣いになったので、佐久間が駆け寄って呼びかけたが反応はない、慌てて救急車を呼んだがその時隊員から「心肺停止状態です」と言われた。
死因を調べるため病理解剖に回され、数ヶ月後結局「高血圧性心不全」との診断だったのだが、これもよくわからない病名だよなあ。
コロナが広がる少し前だったし、ひょっとしてというのもあったが、佐久間によれば「肺炎はなかった」そうでただインフルエンザには感染していたとのことだ。
そうなのか、坪内祐三の死因はインフルエンザの可能性があるわけだ。
それにしても仕事のしすぎだったよなあ。月刊誌やら週刊誌やら大量の仕事を抱えていて、間違いなく過労が引き金になったに違いない。
でもインフルエンザて怖いよなあ。死ぬ当日まで仕事はしていて突然息苦しくなって死んでしまうんだからコロナなんかより大変な病気だよなあ。
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