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古本屋日誌

2019-07-31 18:56:00

今日もえらい暑い一日で、困ったもんですな。

晩も二階は無理で布団を一階の台所まで下ろして寝ました。神戸市北区に住む友人はそれでも窓を開けておいたら涼しい風が吹き込んできてクーラーなど要らないといいますから、そんなに違いがあるのかと驚くしかない。

松原タニシの本はなかなか面白いが、心霊スポットに夜中に行って確かめるのがコンセプトになっている。でもまあ夜中は暗いわけだからちょっとしたことでも夜目遠目傘のうち、思い込んでしまう。

そうではなくて真昼間に死者と遭遇した話てありますよね、多くは肉親や縁者なんですが、葬式をして野辺送りをして納骨した。

その数日後に自転車に乗って現れて自分の目の前をゆっくり笑いながら通って行った、あまりに不思議で周りの人間に聞いてみたら「あんたもおうたんか!恐いよね〜〜」とかよく聞いた。こういうのも集めてみたらよく霊が出るところがあるような気がする。


2019-07-30 19:05:00

昨日といい、今日といいえらい暑さで往生しますね。昨日の晩は二階で寝ようとしたが暑すぎる上にまたしても前の道で夜間の電気工事が行われていて重機を使い電線に上って作業と、ありがたいことなんだが、騒音もかなりあり下の台所に布団をのべて寝ました。

松原タニシの「恐い旅」が二見書房から出ました。事故物件に住み続ける芸人ですね。以前出した「恐い間取り」はこれまで住んできた事故物件を間取りとともに紹介する本で、なかなかリアリティもあり面白かった。そのタニシご今度は心霊スポットにできるだけ一人で、しかも深夜に行ってみる本で、もはわあきれるほかはない。

本人が言うにはこれまで数々の事故物件に住んできて、それなりに恐い目にあったら、何も起こらなかったりと経験して結局その程度のことなら覚悟を決めて深夜に心霊スポットに行っても問題はないのではないかとのことだ。

うーん〜〜〜〜そういうものなのか。


2019-07-29 17:46:00

KKベストセラーズから中野剛志の「奇跡の経済教室」が出ました。昨今話題のMTTの解説書で、財政健全化と称して赤字を減らそうとする自民党の政策に異を唱えるものです。

ちょっとびっくりしたのは銀行は顧客から預金を預かって、その金を融資するとばかり思っていましたが、作者によればそんなことはない。銀行は預金があろうがなかろうがそんなことは関係なくいくらでも融資できる。融資する金はパソコンの画面上にパッと現れて、融資先の口座に数字が書き込まれて終わりだということでした。

つまり問題は融資先がその金を返済できるか否かであるだけで、元金はどこからともなくいくらでも現れるわけです。

そこから作者はそもそも税金など取らなくても財政は問題なく回っていくと主張を展開していきます。なかなかスリリングで面白い本です、ぜひお求めください。


2019-07-28 10:25:00

昨日は台風の通過ということで雨が遅くまで降り続き、気温はさして上がらずありがたかった。

「梅雨明け十日」のことわざも外れてしまい、発生する台風の数も減り、勢力も小さい。例年より海水温が低いせいだというがこれがむしろ正常だと思いたい。

「週刊読売」の昭和43年の2月のやつなどを入手しました。特集で例のエンタープライズ寄港阻止闘争や昭和50年の11月のは天皇の日本人記者初会見の話が載っています。

天皇が「広島原爆はやむを得ない」とか「戦争責任は文学の問題」などと発言したことに作家の飯沢匡は「あの人は本質的にいってロボットなんだし、人の書いたもんを読んでるんですから」と批判するのは当たり前として、グアム島からの帰還兵である横井庄一のコメントもある。「いくらメクラバンでも開戦の判を押したんだから責任を問われてもこれは仕方がない」という。


2019-07-27 20:19:00

京都の青幻社から橋爪紳也の編さんで「新大阪モダン建築」が出た。戦後の主要な大阪の建築物を編年形式で大きな写真とともに紹介した本で、巻頭に2代目のキャバレーメトロが据えてある。

メトロは宗右衛門町にあった円形の巨大キャバレーで、ホステスは1000人、独自の楽団を持ち、せり上がりの舞台を備えていたといわれる。円形のドームの店内には柱は一本もなく非常に開放的で、またエントランスを入ると段差はなく視線の先にダンスホールが望めたという。

その様子は映画「めし」や花登筺の小説「ぬかるみの女」などでうかがえるが、これまできちんとした写真を見たことがない。今回毎日新聞社提供だというメトロ内部のパノラマ写真が載っていた。中央にダンスホールがあり、ホステスと社交ダンスに興じる客が捉えられ、ダンスホールを取り巻く客席の一角にはオーケストラと思しき楽団が写っている。

また円形のホールへの入り口には左右に分かれてホステスが横一線に並んでいる。ドレスの女もおれば、和服のもいる。「ぬかるみの女」通りで、特段指名がなければ順々に付いていくのだろう。テーブルなんかは丸テーブルや長細いものであんまり高級感はない。椅子も長椅子のようで、集団で座る様子が見られて、まあお手軽な感じだ。料金は安いのだろうが、その辺りのあんばいはどうなんだろうか。

 


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