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古本屋日誌
2019-07-27 20:19:00
京都の青幻社から橋爪紳也の編さんで「新大阪モダン建築」が出た。戦後の主要な大阪の建築物を編年形式で大きな写真とともに紹介した本で、巻頭に2代目のキャバレーメトロが据えてある。
メトロは宗右衛門町にあった円形の巨大キャバレーで、ホステスは1000人、独自の楽団を持ち、せり上がりの舞台を備えていたといわれる。円形のドームの店内には柱は一本もなく非常に開放的で、またエントランスを入ると段差はなく視線の先にダンスホールが望めたという。
その様子は映画「めし」や花登筺の小説「ぬかるみの女」などでうかがえるが、これまできちんとした写真を見たことがない。今回毎日新聞社提供だというメトロ内部のパノラマ写真が載っていた。中央にダンスホールがあり、ホステスと社交ダンスに興じる客が捉えられ、ダンスホールを取り巻く客席の一角にはオーケストラと思しき楽団が写っている。
また円形のホールへの入り口には左右に分かれてホステスが横一線に並んでいる。ドレスの女もおれば、和服のもいる。「ぬかるみの女」通りで、特段指名がなければ順々に付いていくのだろう。テーブルなんかは丸テーブルや長細いものであんまり高級感はない。椅子も長椅子のようで、集団で座る様子が見られて、まあお手軽な感じだ。料金は安いのだろうが、その辺りのあんばいはどうなんだろうか。