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古本屋日誌

2019-06-30 11:06:00

今朝はかなり強いざあざあ降る雨で梅雨らしい天気です。梅雨はモンスーンであり、つまりは雨季なんです。熱帯雨林は年中雨が降り、モンスーン気候は一年の半分雨が降る、そして日本は1カ月だけ降るわけです。温暖化が進めば雨季は長くなり、その直後の乾期、つまり「梅雨明け十日」はずっと長くなるわけです。

京阪電車の萱島駅は現在も寝屋川の水路の上にあります。阪神電車の武庫川駅みたいな状態です。

1980年に完成した高架線路は複々線で、構内に樹齢700年を超える楠の大樹をいただいていることはいうまでもありません。この大楠に並行して現在も数本の大楠が植わっていて天を宙する勢いでそびえ立っています。地図をご覧になっても、現地を歩いてみられてもおわかりになられますが、寝屋川の水路は萱島駅のところでその流路を南北方向から東西方向へと90度向きを変えています。つまりこの地点は自然堤防でもともと微高地なんですが、繰り返される洪水から堤防を防衛するために堤防に沿ってたくさんの楠の木を植えていたのです。

寝屋川の水路の北側はもともと土地が高かったので、溢れる時は間違いなく南側に溢水しました、しかも流路が湾曲する地点なので、水量が増えると南側に水が集中して堤防を押し流してきました。それが700年くらい前にどういうテクニックか、自然な配剤か、うまい具合に楠の木が堤防に根付き、洪水が起きなくなりました。

人々は奇跡の楠の木だとして崇めたてまつり、京阪電車の高架工事の際も御神木として伐採することなどもってのほかとして守ってきたわけです。

そういう意味では700年を超えるパワースポットとしてこの地はもっと評価されてもいい。ただ洪水が起きなくなった理由は楠の木のご神威ではなく、寝屋川の水路の北側の堤防を無理やり低くして、水が自然と片側に溢れるようにしたからですけどね。

 


2019-06-29 11:44:00

昨日は薄曇りでかなり蒸し暑く、晩方からは雨も降ってきました。

京阪電車の萱島駅から徒歩5分、現在の城垣町、以前の上馬伏には徳川時代の農産物集積所の跡が残っていて、現在も寝屋川に積み上げた切り石の石垣や日よけや目印として植えられていた松などの大木の切り株を見ることができます。

ちょうど寝屋川が北から東に大きく流路を変える地点にあって、何百万年の間繰り返された洪水のために自然堤防ができていて、周りよりかなり高くなっています。

中学生の時北海道の石狩川の蛇行を習い、地図帳で左に右にとカーブを繰り替える流路の横に「三日月湖」と呼ばれる確かに上弦、下弦の形をした池のことも習いました。萱島の集積所のところもしっかり三日月湖が残っていて、形もきれいです。ただ現在はすっかり埋め立てられて「城垣町公園」になっています。

三日月湖は水路で下にある田んぼやレンコン畑などとつながっており、水路を利用して楽に集積所まで運搬していました。集積所の面積は極めて広く、優に4000坪はあって、農産物が高くなる時期を見計らって大阪へ運んでいました。そのため出荷調整が必要で集積所には倉庫もあって必然的に大きくなっていきました。

現在集積所跡は関西電力の所有地となっていて、その理由として「大きな送電線を作るときに、地主から地所を提供してもらわんとあかんねんけど、かたでは嫌だというおしとさんもあって、代わりの地所を用意してるんやわ」との話を聞きましたけど、どうなんでしょうなあ。

 


2019-06-28 19:02:00

今日は蒸し蒸ししますね〜〜

宝島社がコンビニ本として出したトキオナレッジの「ずっと信じていたあの知識、実はウソでした、デラックス版」を読みました。このシリーズはなかなか人気です。コンビニ本とてバカにはできません。

地球温暖化は悪いことばかりでないとの話が書いてあって、まあそれはそうなんだろうが、現在も大阪は年に20センチ程度地盤沈下しているとある。

確かに先日の京橋駅の外回りホームの屋根に亀裂が入った事件では、その原因は地盤沈下だったとのことでした。なるほどそうなると京橋駅のみならず依然としていろんなところで沈下が進んでいるのだろうと思える。

外回りのホームは例の敗戦の当日に大阪造兵廠を狙った1トン爆弾の攻撃で被災し250人以上死んでいるところで、そのため石垣を組み直してあるので内回り線の古色蒼然たる石垣と比べてコントラストが著しい。

まあ死んだ人はいい面の皮ですよね。アメリカの蛮行を批判するわけでもなく、「日米同盟」などと生きている人間の都合しか考えないわけですからね。

 


2019-06-27 19:32:00

今日は梅雨前線が北上して、低気圧も接近し今までにない長時間の雨です。サミットだとかいうことで天王寺駅はすでに火曜日の段階でゴミ箱やコインロッカーが使用禁止となっていて不便なこと甚だしい。

金持ちの代弁者どもが雁首揃えて何をしたいのかよくわからない。

三田紀房の「アルキメデスの大戦」は8月に例の「三丁目の夕日」の山崎貴によって映画化され、主演の櫂直には菅田将暉があたるとのことで楽しみだ。

零戦といわれることになる海軍の新型戦闘機のコンペが三菱、中島、航空廠の三者で実施となるストーリーで、ここでも空中戦の結果を無視して三菱の戦闘機が採用されることになってしまう。戦艦大和の建造計画でもわざと極端に低い建艦費を提示し、その分は一緒に造られる駆逐艦の建艦費用を大きくしてまかなうなどという詐欺が行われようとしていた。

実際に大和などが造られる際に建艦費用を抑えて、審査が通らやすくしたことは事実で、合理性が第一に追求されなければならない軍隊にあって、そのような不正が横行したのは不思議ではある。造船所が一部の将校と組んで私利私欲をはかったと言えないこともないが、しくじれば将兵がどんどん死んでいく軍隊にあって、そういう単純化は無理だろう。

合理性が追求されるべき場で、そうならない本質までこの漫画から教えてもらいたいものだ。


2019-06-26 12:41:00

蒸し暑い〜〜梅雨らしい天気ですなぁ〜

仕事での能力がないため、実績を積むことが出来ない人ってたくさんいますよね。かくいう私もそうなんですけどね。

そういう人は客が何を求めているのかわかっていない、どうでもいい情報ばかり、関心も興味も持ってない客の前で話し出してクレームとなります。しかし失敗しても学ぶことが出来ないから次も同じことをします。あげく本人にはストレスが溜まるので他にあたります。家族には自分だけが大変なんだモードが全開になり毛嫌いされます。自分が行くお店では横柄な態度ばかりで、ありがたみがわかっていない。ストレスがたまっているゆえなんだが、だからといって認められるわけではない。

翻ってすごく仕事ができる人はどうなのか?何をやらしてもソツなくこなすし、他の営業と比べてダントツの業績を叩き出している。精神的にも余裕がありそうなんですが、それでも人には厳しいケースも多い。

紀伊国屋書店てありますね、梅田本店は平地の書店としては全国屈指の規模でしょうが、まあレジ係はなっていない。

仕事のできる先輩が少し大きめの単行本を買いました、レジの女は紀伊国屋書店のブックカバーをつけようとするのですが、カバーの方が大きすぎて、本からだいぶはみ出しています。先輩はそれを平気で渡そうとする女を睨みつけて、いきなりカバーを破り捨てて「あんた、あほちゃうか」と捨て台詞を残してさっさといってしまいました。人にどう接するのかは難しいものですね。

幼い頃また田んぼや畑がたくさんあり、春にはレンゲが咲き乱れ、護岸などはないいじがわでザリガニ捕りに熱中した世代にとって、70年代に顕在化した環境汚染は世の末以外の何物でもなかった。食材も昔のトマトは青くさい野性味があったのに、今は桃太郎一辺倒で甘すぎると批判する。無農薬や有機野菜の店に行ってかなり割高の食材を好んで買うのだが、贔屓目に見てもそれらはなぜか美味しくないのが不思議だ。

 

 


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