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古本屋日誌

2019-06-29 11:44:00

昨日は薄曇りでかなり蒸し暑く、晩方からは雨も降ってきました。

京阪電車の萱島駅から徒歩5分、現在の城垣町、以前の上馬伏には徳川時代の農産物集積所の跡が残っていて、現在も寝屋川に積み上げた切り石の石垣や日よけや目印として植えられていた松などの大木の切り株を見ることができます。

ちょうど寝屋川が北から東に大きく流路を変える地点にあって、何百万年の間繰り返された洪水のために自然堤防ができていて、周りよりかなり高くなっています。

中学生の時北海道の石狩川の蛇行を習い、地図帳で左に右にとカーブを繰り替える流路の横に「三日月湖」と呼ばれる確かに上弦、下弦の形をした池のことも習いました。萱島の集積所のところもしっかり三日月湖が残っていて、形もきれいです。ただ現在はすっかり埋め立てられて「城垣町公園」になっています。

三日月湖は水路で下にある田んぼやレンコン畑などとつながっており、水路を利用して楽に集積所まで運搬していました。集積所の面積は極めて広く、優に4000坪はあって、農産物が高くなる時期を見計らって大阪へ運んでいました。そのため出荷調整が必要で集積所には倉庫もあって必然的に大きくなっていきました。

現在集積所跡は関西電力の所有地となっていて、その理由として「大きな送電線を作るときに、地主から地所を提供してもらわんとあかんねんけど、かたでは嫌だというおしとさんもあって、代わりの地所を用意してるんやわ」との話を聞きましたけど、どうなんでしょうなあ。