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古本屋日誌

2018-03-31 15:14:00

今朝は割と寒うて少しびっくりしました。

昨日はお休みにして嫁と八幡の木津川と淀川の間にある背割り堤の花見に出かけました。ここは元々は松並木が植わっていたのですが50年くらい前に桜並木に植え替えて現在樹齢50年くらいのそれなりの大木とエノキの巨木が並んでいます。エノキは松並木だった時から植わっていたものでなぜか切られずに残っています。桜の数は200本くらいだと思いますが樹齢が50年くらいのものばかりでソメイヨシノとしては老齢で、しかも吹きっさらしの堤防上に生えているものだから枝があれこれ盆栽のごとくにまがりくねり、既に幾百年をけみしたかのような風格です。吉野の桜は当然ながら全山が白く、赤く染まり圧倒されますが、まず上り坂で歩くのがめんどくさい、車やバスが通行して興が削がれるという大きな問題があります。その点背割り堤は平面の上に車もバイクも通りませんから素晴らしい。


2018-03-30 11:35:00

今朝はやはり清々しい感じで久しぶりのお休みです。しかし大日のお客さんから買取を頼まれて出かけて岩波文庫などをお譲り頂きました。

先日「大阪今昔図絵」の第壱、第弐集を手に入れました。第三集があるのかはよくわからないんですが、発行は昭和27年で実はこの辺りで他にも「年鑑 大阪」というかなり詳細なガイド本や例の牧村史陽の雑誌「大阪弁」なども出ていてちょっとした郷土史ブームがあったようだ。中でもこの「大阪今昔図絵」の最大の特徴は建物内部の写真をたくさん掲載していることで第壱集には宗右衛門町の巨大キャバレー「メトロ」の内部の写真が載っていました。キャプションによれば一本の柱もない構造で確かに開放感のある作りで、中央には歌舞伎の影響なのかせり上がりがあります。このメトロは成瀬巳喜男の「めし」にも出てきているのだがこの映画はやはりめしで原節子がいつまでもご飯を研ぎ続けるのが怖くてあまり印象はない。他にも磯田敏夫原作の「経営学入門」にもメトロは出ているそうだがこの映画は桂米朝やら三國連太郎やら野坂昭如やらキャストも面白くて米朝がメトロで打ち合わせをするシーンがあるらしいのだが、まだ見れてません。現在メトロはホテルメトロになっているのだが、御堂筋線の難波駅に出ていたホテルメトロの広告には「かつてのメトロです」とのキャッチが載っていた。何かホテルの中にキャバレー風の施設があるのかもしれないな。


2018-03-29 19:49:00

今朝もぬくい!猫はだいたい嫁の布団の中で寝てますがこのところ入ってこなくなったようです。

売り上げを伸ばそうと客にあれこれセールスするのはいずこも同じですが以前住んでいた千林でかなりたくさんの本をゆうメールでお願いしていたら係りの方が「ゆうメールで大丈夫ですかね?」というので「いや、うちはほとんど文庫本だし大した厚みもないのでこれで頼みますよ」と返事したら「届きますかねーやはりゆうパックのほうがいいんではないかな」という。これは面白かった。そりゃあ届きますよ、古本屋がいうのもなんですがね。

以前北九州にあった「古本文庫やさん」の本店を見に行ったことがあって、かなりひなびたところだが巨大な店舗で中ではパートとおぼしきおばさんたちが熱心に作業していてかくありたいと思いました。さて一冊1280円で谷岡ヤスジが扶桑社文庫から出していた「メッタメタガキ道講座」を見つけてレジに持って行ったら「この本は1280円だけどいいんですか」と念をおして聞いてくる。「いやこの作者は大好きなので欲しいです」ともちろん応えたら「文庫本だしタダみたいなもんかとおもてましたわ」という。まあ基本的にはそうですな。

北九州には今もあるのかはわからないのだが「珍竹林」というかなり巨大な古本屋のチェーンもありそので角川選書の五来重の「仏教と民俗」を見つけて値段は350円なのでまあこれくらいだろうな、でも面白い本だし、前から読みたかったのでレジに待って行くと「この本は珍しいな、350円は安い」という。「そうかなあ、こんなもんではないのかなあ、そう安いとは思わんけどなあと答えたら「いやあ、誰が値付けしたんかなあ、俺やったらこの値段はない」という。


2018-03-28 07:44:00

今朝もぬくい状態が続いています。

先日お客さんから毎日放送が1968年に出した「大阪の百人」というラジオで放送したインタビューを本にしたものをお譲り頂きました。企業のトップの話が多くて予想通り無教養のバカが多くて感心できないものが多かったが、阪急電車の小林のものは面白かった。現在も続いている阪急の列車のカラーはマルーンとか言って気に入っている人も多いのだが、小林はあれは茶色で汚れが目立たないようにするために施したものだという。まあそうだろうなあと思う。 

今朝は仕事で南茨木駅から阪急に乗ることになりましたが、7時時前に京都線で事故があったとかでモノレールの車内放送は「阪急京都線は不通になってます、振替輸送します」と何度もアナウンスしてました。あさの通勤時間帯ということでモノレール内は何かざわざわした反応があるのではと思ったが全くなし。阪急電車のホームページを見てみたら不通にはなっておらず運転遅延だとなっていた。そのせいなのかもしれない。

前に京阪電車で事故がありしばらく不通になったことがありわたしもたまたま香里園駅で足止めをくらい、お客さんの家にうかがう時刻が迫っていたのでタクシーで行くかなとロータリーに行ってみたら長蛇の列でタクシーは一台もいない。そこへようやく駆けつけたタクシーにやや歳を食ったOL風の女が「京橋に行く方はいませんか?」と大声を上げていた。京橋までだったら6000円くらいはゆうにしそうだし、ふとそこまでして行くことはなかろうと思い返しわたしもタクシーにはあきらめてゆっくりバスで行くことにしました。


2018-03-27 20:04:00

今朝もかなりぬくうて桜も散ってしまおうかという勢いです。

単行本は文庫になってしまうとなぜかとたんに値段は大きく下がりみなさん小型サイズのほうをお買い上げになるようです。そのため単行本がなかなか売れず、たまにかなり値下げして売り払うことがよくあります。中央公論社が出した「クララの日記」は勝海舟嫁の日記で日本への偏見に満ちた変な本ですが、中公文庫に収められてからは随分安くしてもなかなか売れません。今回新装版が中公文庫から出た石光真清のシリーズは元々全4巻の箱入りでマイナー出版社から出ていましたが、こちらの方はそれぞれの巻に写真もたくさん入っていていいと思うのに売れません。尾崎一雄の「あの日この日」も全2巻の単行本は講談社文庫になってから全く売れなくなっています。尾崎一雄は博覧強記で微に入り細に入り早稲田の時代からの思い出を綴っています。これに対して「村岡伊平治自伝」は昭和35年に単行本が出て今村昌平が映画にした年に講談社文庫になりましたが、こちらは単行本もわりと高いです、といっても状態のいいもので2000円くらいですからどうかなあとは思います。この単行本は口絵としてたくさんの写真が収めてあり貴重です。

 


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