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古本屋日誌
今朝は大して寒くはなく雄猫は相変わらず一緒に外に出てきましてが、仕事なので長くは遊んでもおられず、最近身につけた必ず家の中に入れられるコツを使うと、たちどころに彼は家の中に吸い込まれた。なんのことはない、ドアを閉めてしまうだけなんです。彼は最近臆病風が強まっていて、少しのことで過剰に反応するんです。締め出されるとでも思い飛ぶように家に駆け込みます。
サントリーか抽選で一万名ににセサミンを1ビンくれてやるというので早速応募して見事に頂きました。もう3週間近く飲んでいます。あんまりこれといって効果は感じられません。そもそも古本屋の仕事は結構夜の作業が私の場合多くて、家に帰るのは10時過ぎになり、そこから酒を飲み、ご飯を食べ、風呂に入ったりネコと遊んだり、テレビを見たり、新聞を読んだり、出荷の準備をしたりしてるとすぐに夜中の2時くらいになってしまいさらに歯を磨いてネコのばばを処理しているとさらにずれ込みます。翌朝は9時過ぎまで寝ていることも多いのでそもそも寝起きがすっきりしません。セサミンを飲むとなんだが朝は早めに目が覚めて、その後寝られなくなり起きるんですが当然体がだるい。ままあもっと早寝しないといけないんでしょうね。
若い頃私は結核にかかったことがあるんですが、病名がわかるまで半年以上もかかりました。病名がわからない時には体が非常に疲れやすくて、仕事から帰り飯を済ませたらもうぐったりしていて風呂でも入ろう日には気絶しそうでした。布団に入るや体が溶けそうに心地よくて体が敷布団に一体化していくようで、後少しで熟睡に落ちる感覚もクリアでした。つまりはものすごく気持ちがいいんですね。病気の醍醐味なわけで、自分でもこれはかなりの大病なんだほうなあと思いながらも快感に酔いしれてもいました。
今朝は少し空気は冷たいがどうということはなく、日差しも春のそれです。雄猫は遊びには全く興味をしめさず、かわりに外へ出たがるが、一旦車が通りかかったり、自分の方を見られたりするとすぐに帰ってきます。
先日お客さんから「プレイガイドジャーナル」を80冊あまりお譲り頂きました。75年から10年間にわたるもので、76.79.80の3年間のは全て揃っていました。ちょうど森晴樹の編集長時代で映画の紹介で画像にダジャレや何やらのおかしなキャプションをふったり、編集後記がなかなかよい。1980年1月号では東京に出向いた話があり、「東京ではいろんな文壇のネタが起った翌日にはみんな知っていてその伝達の速さに驚いた」とし、自分はそういうことよりも時間の現場に居合わせたいのだと書く。
学生ころこのプレイガイドジャーナルで原一男の「ゆきゆきて神軍」が梅田日活地下で上映されることを知り、友人とはるばる京都からくりだしたものの、そもそも何時から上映なのか誰も確かめておらず窓口のおばちゃんに聞いたら「晩の8時からやでー」という、まだ5時にもなっておらず、やることもなく、東通と新御堂の交わるあたりにあったパチンコ屋に入り大いに負けてから映画を見た。だいたいこのころは適当な時間で集まったり解散したりしていてのんびりしていた。日活地下はエロ映画専門のといっても日活の作る映画はなかなか面白いのだが、そういう映画館でいつもはガラガラなんだが超満員でおばちゃんの話では「こんなんここきて初めてやわ」やった。確かに昭和天皇の責任を追及するこの作品は面白かったが、ついでにGHQに上映を禁止された「日本の悲劇」も上映してくれたらよかったな。
奥崎謙三は神戸で自動車の修理業を営んでいて例の田中角栄云々の目立つ看板で有名だった。映画では奥崎がニューギニアでの友軍兵士の殺害問題でかつての戦友などを訪ねて問い詰めていくのだが、その高飛車な態度に向こうがキレて喧嘩になり奥崎が押さえ込まれるシーンがあって何か叫んでいるのだがよく聞き取れない。長年疑問だったのだが、何年かしてビデオが発売されて何回も巻き戻して確かめたら「この俺がやられてるやないか!」だった。ナルシなところがかわいかった。
今朝は寒の戻りで風が強い。しかし冬たけなわではなく優しい。雄猫はまた出ましたがすぐ戻ってきてなぜか臆病風にふかれています。近所の蔵のある家が解体されることになりました。
なんばパークスシネマで福山雅治主演の「マンハント」を見ました。天王寺のハルカス、うめきた、近鉄上本町駅、古川橋駅など大阪のいろんな場所がロケ地になっていてよい。ただ中身は荒唐無稽で感心しない。製薬会社が人間のパワーアップを目指して新薬を開発するためにホームレスを飯場か寄せ場かから調達して人体実験をしているというのがバカバカしい。また顧問弁護士に会長が斡旋した女は社長の女で、嫉妬して社長が女を殺してその罪を顧問弁護士にになすりつけるとの設定も荒っぽくて出来は悪すぎだ。大阪の地理からしても大阪城でバトルしてた直後うめきたに現れるというのもデタラメ極まりなく、我々には大いに違和感がある。東京の人はわからんやろけどね。小説と映画はそれなりに客が多いのでかなり出来が悪くても流通してしまうところがあり、これは昔から変わらない。
さかいたちばなは飲んで食べれる店でなかなかしっかりしていて、お昼の定食もゆうめいで、今回は本マグロや活けのブリのお造りを頂きました。大劇前の清水が去年閉店してしまい残念至極だったがまだたちばながあるので、辛抱できる。
今朝は少し寒くて朝寝をしてしまいました。このところ両親の体調がすぐれず父親は肺気腫で入院しています。父親は大工なんですがやはり家をこぼったり、養生しての掃除とかでまいたつホコリなどを長年吸い込み続けたせいもあって肺の機能が衰えています、歩くのにも例の細長いキャスター付きの酸素ボンベを携帯しています。
2日付の朝日新聞でロバートゲラーが地震の発生確率などというものはそもそもデタラメで、こういうくだらないものを発表するのはやめるべきだと書いています。何年おきに周期的に地震は来るなどというものは何度も誤りだと指摘されているのに今だに援用するなどとんでもないとある。
まあこれは常識でバカな学者が政府と組んで予算欲しさに嘘を垂れ流しているわけで、マークブキャナンで「歴史はべき乗則で動く」で指摘しているように大地震も小さな地震も最初の揺れは同じなのでその後巨大化するかどうかは起こってからでないとわからないとのべ、つまり予知などというのは理論的にも不可能であるという。また島村英利も「地震予知はウソだらけ」で同様の主張をしてましたが、なぜか研究費流用のかどで逮捕されて、本人はその経緯に関して詳しくはかたっていません。
まあ何の根拠もなくデタラメであってもそれを元に都市開発をし、つまりは地上げなどをして不動産屋がもうける、救難グッズを作り、自治体が大量に購入することでその関連会社がもうけるというのはいいことなんかもしれない。資本主義とはそういうものですからね。「ショックドクトリン」にある通りです。朝日新聞の先のロバートゲラーは「地震は不意打ちだと理解して命を守る準備をしょう」と最後に述べています。でもこの程度の主張なら無意味です。というか自治体が進めている地震対策の後押しをしているだけです。いやむしろどこに来るかは全くわからないという主張なんですから、全国どこも安全でないから全て対策が必要だとなりじゃあどんどん地上げやら堤防とかのかさあげをして、最終的には金儲けするぞ〜〜という現在のトレンドの後押しをしてることになりますね。つまりはロバートゲラーの主張は地質学会の主導権争いだということです。
昨日の晩はまた寒さがぶり返して仕事から帰るとかは油断してセーター着てなかったのですきま風がコートに吹き込んできました。メス猫は福笹をまた食べて今回も押入れに入れてある布団の上に戻してました。神さんを食べたらバチ当たるでと言い聞かせているのだがもちろんどこ吹く風です。
先日お客さんから有明夏夫の源蔵捕物のシリーズなどをお譲り頂きました。「大浪花諸人往来」で直木賞を得たのだが世間的にはあまり恵まれてない。だいぶ前にNHKで桂枝雀主演でドラマ化されたりしてはいるが、なかなか細かい設定が面白いのにさほど評価されないのは残念だ。その中に「西郷はんの写真」というのがあって西南戦争中に大阪の夜店で西郷隆盛や桐野利秋らの写真を売る店が出ていてよく売れているのだがそれはどうも偽物ではないかとの噂が立って主人公の源蔵が調べるのだが、結局大村崑ふんする写真屋が金に負けて京都の神主を西郷隆盛だとして撮影していたことやらが判明していきます。まあ謎解きは大したことないんですが有明夏夫の時代考証は定評があり明治維新直後大阪の町名が一時的に大幅に変更されて数字を主体に表示されるようになったこともきちんと書いています。だから西郷隆盛の写真が売られていたら、それが偽物であることを普通の人たちが容易に見破っていたこの話にも何か出典があるのではないかと思うんです。西郷隆盛の写真はほとんどない、本人が写真を嫌っていたからとよく聞きますが本当なんかなあとおもうわけです。