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古本屋日誌
今朝は少し空気は冷たいがどうということはなく、日差しも春のそれです。雄猫は遊びには全く興味をしめさず、かわりに外へ出たがるが、一旦車が通りかかったり、自分の方を見られたりするとすぐに帰ってきます。
先日お客さんから「プレイガイドジャーナル」を80冊あまりお譲り頂きました。75年から10年間にわたるもので、76.79.80の3年間のは全て揃っていました。ちょうど森晴樹の編集長時代で映画の紹介で画像にダジャレや何やらのおかしなキャプションをふったり、編集後記がなかなかよい。1980年1月号では東京に出向いた話があり、「東京ではいろんな文壇のネタが起った翌日にはみんな知っていてその伝達の速さに驚いた」とし、自分はそういうことよりも時間の現場に居合わせたいのだと書く。
学生ころこのプレイガイドジャーナルで原一男の「ゆきゆきて神軍」が梅田日活地下で上映されることを知り、友人とはるばる京都からくりだしたものの、そもそも何時から上映なのか誰も確かめておらず窓口のおばちゃんに聞いたら「晩の8時からやでー」という、まだ5時にもなっておらず、やることもなく、東通と新御堂の交わるあたりにあったパチンコ屋に入り大いに負けてから映画を見た。だいたいこのころは適当な時間で集まったり解散したりしていてのんびりしていた。日活地下はエロ映画専門のといっても日活の作る映画はなかなか面白いのだが、そういう映画館でいつもはガラガラなんだが超満員でおばちゃんの話では「こんなんここきて初めてやわ」やった。確かに昭和天皇の責任を追及するこの作品は面白かったが、ついでにGHQに上映を禁止された「日本の悲劇」も上映してくれたらよかったな。
奥崎謙三は神戸で自動車の修理業を営んでいて例の田中角栄云々の目立つ看板で有名だった。映画では奥崎がニューギニアでの友軍兵士の殺害問題でかつての戦友などを訪ねて問い詰めていくのだが、その高飛車な態度に向こうがキレて喧嘩になり奥崎が押さえ込まれるシーンがあって何か叫んでいるのだがよく聞き取れない。長年疑問だったのだが、何年かしてビデオが発売されて何回も巻き戻して確かめたら「この俺がやられてるやないか!」だった。ナルシなところがかわいかった。