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古本屋日誌
今日は久しぶりに甲子園に行った。
その前に梅田で飲める店はないかと探してみた。
ホワイティはほとんどみんな開いているので「飲めんの❓」と聞いてみたけど
「アルコールは無理です」と断られた。
さればとて東通に上がってみたら何軒も飲める店があって、4時くらいには早々と満席になっていた。
さて甲子園では酒は一切販売しておらず、「大声での声援もご遠慮ください」とのこと。
白球が暗闇に伸びていくシーンがいくつも見られて美しかった。
球は循環止まったようにも見えてやがて外野に進んでいく。
スポーツ新聞はいくつかあるのだが、どれもこれも読者のニーズを無視しているので不愉快だ。
「サンスポ」にせよ「デイリー」にせよタイガースファンが読む新聞だ。
だから客観的な事実を伝える必要など全くない。
最下位のカープごときに3連敗したとか、首位を陥落したとかそんなことはみんな知っている。そんなことを読みたい人などいないだろう。
よかったシーンだけ取り上げて紙面を作ってもらいたいものだ。
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このところ、「日本の古本屋」のサイトに出ている古本の値段がAmazon価格と同じになっている場合がしばしばあるようになった。
例えば人気のちくま文庫「オンリーイエスタディ」は日本の古本屋でも5500円となっていてこれはAmazonの値段だ。
殿山泰司の人気作角川文庫「日本女地図」も4500円くらいに設定されていてやはりAmazonの値段だ。
「日本の古本屋」は古書組合に加盟している全国の古本屋が出品しているサイトで、通販を主な販売媒体とせず、店舗売りをメインにしている昔からの古本屋もたくさん参加している。
ところがコロナ騒ぎで全業種で通販が儲かることがわかり、古本屋も多くが通販に乗り出しいずれも店舗を遥かに上回る収益を上げている。
こうなると店舗で従来の安い値段で、いつ来るかもわからない客を相手にのんびり売るのではなく、通販の高い値段で全国の顧客を相手に売る方がずっといいことになり、その流れで「日本の古本屋」での販売価格も大きく上がっているのだ。
しかしこんな売り方は実は時代のトレンドに逆行したものだ。
お客さんが古本に求めるものはいろいろあるだろうが、やはり、なんといっても暇つぶしや癒し、憶い出に浸ることがある。
何でもかんでもパソコンやスマホで注文してスピーディに自宅まで届くなどというのでは、長い人生いったい何をして過ごせというのだろう。
店舗に長い時間いて、あれこれ本をあさり、店主と下らない会話を交わして、こうた本は近所の茶店でヒマに明かして読みふける生活を俺は楽しみたいね。
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立風書房からでた松谷みよ子の「現代民話考」は興味深い話がたくさん収めてある。
そのシリーズに「銃後」と題された本がある。大東亜戦争中の人々の逸話を集めたものだ。
静岡の清水の話で戦時中の食糧難の最中、空襲で焼けた倉庫から缶詰を放出するとのことで、皆手に手に袋を持って遠い清水港まででむいた。
ピカピカのかんづめが人が登るほどに積み上げられていていくつもの山になっている。
兵隊さんの合図で縄のテープが切られ皆歓声を上げて駆け上がった。
私は姉と大きな麻袋にいっぱいひろい、あまりの重たさに泣きたい思いで引きずるようにして、途中一つ、ふたつと捨てながら家に着いた。
「缶が割合きれいで、振って水の音が少しすれば大丈夫」との話で、喜んで中を開けると、みかんも、サザエもパイナップルも焦げていて、ひとつも食べられなかった。
こういう話だ。
毎日腹を空かせていて何もいいことがなかった。
そこへ期待を抱かせる出来事が続けて起こるわけだ。
缶詰がたくさんあって、しかもピカピカの缶がいくつも山に積んであり、テープカットまでして期待は否応なしに高まる。
持ち帰るのに苦労するくらいたくさん手に入り、帰りしなはおそらく沿道の腹を空かせた連中から物乞いされたのだろう、でも気持ちよく恵んであげた。
そういった嬉しさの積み重ねのクライマックスが缶を開ける瞬間だろう。なんていいことがこの世にはあるのか‼️私の日頃の行いがよかったから神さまが見ていてくださったんだろう‼️てなことは思う。
しかし全ては幻に終わってしまう。
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週刊「ベースボール」のタイガース特集号には、先日亡くなった大島康徳の連載記事の再録がある。
1975年のペナントレースでカープがドラゴンズと激しく争っていた時の話だ。
広島球場での直接対決で3点リードされたカープは最終回に2点返してさらに山本浩二のヒットで三村がホームに滑り込んでタッチアウトになったんだが、そのタッチの仕方が乱暴だとのことで三村が激昂してキャッチャーの新宅に詰め寄った。
興奮したファン2000人もグラウンドに乱入してドラゴンズの選手を追い回した。
暴徒はベンチにまで入って殴りかかり、結局球場に機動隊が導入された。
この辺まではよく知られている。
面白いのはここからで、大島らナインはバスに乗ってホテルに帰ろうとしたが、そのバスと道路の隙間に熱狂的なカープファンが入り込んでバスを出させまいとするのみならず、タイヤはパンクさせられており、激しい投石を浴びせかけたというのだ。
結局カープが優勝するんだがその際の広島市内の盛り上がりは大変なもので各所で胴上げが行われていたのだが、その最後に必ず下にわざと落としたというのだから面妖な話だよなあ。
大島は大胆にも騒ぎの渦中に食事に出かけて、身体がでかいのでプロ野球選手と見破られるのだが「カープの2軍のものですわ」と言ってごまかしたと書いている。
うーんそんなことあるかなあ。
カープファンなら2軍の選手であっても全て把握していると思うし、優勝を競り合っているドラゴンズのレギュラー選手の顔カッコウを忘れるなどということがあるだろうかね。
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週刊「ベースボール」の最新号はタイガース特集だ。
Vを呼ぶ阪神打線なんだそうだが、岡田彰布が「そらそうよ」なる連載で2008年のことを語っている。
岡田の責任で優勝を逃した年の話だ。
彼によればその原因は「やはりポイントになったのは巨人に勝てなくなったことやね。差を詰められても、直接たたけばまた引き離せる。それができずに差は縮まるばかり。これがオレの中での悔いNo.1だった。」そうだ。
岡田はやはりバカだよなあ。
直接対決で負けたから優勝出来なかったてなことを言ってるけど、そもそも後半戦、横浜に全然勝てなくなったことを忘れている。
お盆休みの大阪ドームでの横浜3連戦は3連敗した。初戦は下柳を立てたが1回から失点して明らかに投手陣には疲労の色が見られた。
その後も最下位の横浜に勝てず、一度などは大量リードを奪われて敗色濃厚だったが沛然たる雨に助けられてノーゲームになる幸運まであったのにね。
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