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古本屋日誌
今日は嫁と今城塚に出向いた。
JR高槻からタクシーで1160円。
外堀に張り出した埴輪祭祀場の埴輪列を見た。
埴輪は4区画に分かれていて家形の2メートル近いもの、武装した兵士、巫女、刀、相撲に動物たちと様々だ。説明によると死んだ継体天皇を送り、同時に新しい天皇の即位の模様を表しているのだそうだ。
動物は馬、水鳥、牛、猿と並んでいて、馬だけ鞍から始まって様々な装飾具に取り巻かれて、尻尾にも螺旋状の飾りが施してある。
水鳥にも体の上にシート状のものが被せてあるのに牛は何もなしで気の毒だ。
古墳に隣接して市立の歴史館があって出土品や復元した石棺が解説を施して展示してある。
もちろんグッズ販売のエリアもあってコーヒーも飲めるし、今城塚のクッキーを始めあれこれ楽しめる。
墳丘も自由に立ち入って随所に設けてある解説プレートを探しながら学ぶこともできる。
しかし入場者は無料にもかかわらずあまり多くはなく寂しい。
発掘された天皇陵で、たくさんの埴輪を見ることもでき、墳丘や堀にも自由に立ち入れるというのでもなかなか客を呼べない。
例えば墳丘に元通りたくさんの葺石を敷いて往古の姿を取り戻す作業を客にやらせる、継体天皇の即位儀式を例の埴輪群通りの形で再現するとかの対策が必要だろう。
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その中で「虎に酔う」と題した8月7日号には徳岡孝夫の「甲子園界隈」と題するエッセイが載っている。
徳岡は六甲おろしなどというものはない‼️とはっきり書いている。
「歌は人から理性を奪う。みなさん深く考えずに歌ってらっしゃるが、この世に大根おろしは存在しても「六甲おろし」はない。私は西宮北口の我が家の勉強部屋から六甲の山頂を仰ぎながら育ったが、冷たい風が吹きおろしてきたことは一度もない」
徳岡は紀元節の歌の歌詞
一、雲に聳(そび)ゆる高千穂の 高根おろしに草も木も 靡(なび)きふしけん大御世を 仰ぐ今日こそたのしけれ
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土屋慎吾が「実録怪談 愛染地獄」を出した。
元町の「ちんき堂」には9月の5日に著者本人が来店するのだそうだ。
土屋はもと水木しげるのアシスタントだったが独立してエロ劇画作家となった。
このところ立て続けに「ゲゲゲのアシスタント」と題したシリーズを出している。水木しげるのいろんな面が見れて面白い。
土屋はアシスタント時代、当然のことだがデビューを夢見て持ち込みをしており、ある出版社に認められて原稿を依頼される。
自然、アシスタントの業務は手抜きとなったり、遅刻したりして身が入らない。
水木もその辺はわかっていて我慢しているのだが、バックにたくさんの書き込みを要する漫画の性質上イライラもつのっていく。
水木は結局「他のアシスタントにもしめしがつかない」という理由から土屋を首にしてしまう。
つげ義晴らのアシスタント勢は実際のところは土屋のことは大した気にしていなかったのだが、水木は自分のイライラを理由に首にするのは嫌だったんだろう。
そりゃあ水木も人間だからよくわかる話だ。
さて今回土屋が出したのは飛田遊郭を舞台にした雨月物語風の怪談で、面白いことは言うまでもない。
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ちくま新書から渡辺延志の「関東大震災、虐殺否定の真相」が出た。
例の関東大震災の時の朝鮮人虐殺を否定しようとする論文をハーバード大のラムザイヤー教授が書いたことに触発されてその真相を探った本だ。
もちろん1万近い虐殺があった。
興味深いのはこの事件の報道が許された10月20日の新聞紙面だ。
「不逞鮮人が放火や略奪、井戸への毒の投げ込みをやった」という記事に並んで「自警団による鮮人の殺害事件があった」記事が掲載してあるのだ。
つまり朝鮮人を殺したのは事実だが、それは殺人や放火をはじめとする凶悪犯罪への反撃であったとの情報操作を狙ったわけだ。
それはさておき、以前工藤美代子が「関東大震災朝鮮人虐殺の真実」を出して朝鮮人は実際に暴動を企んでいたんだと主張した。
この本は一時Amazon価格が高騰して8000円くらいもしたよなあと思い出した。
不思議なのは北原糸子が地震などの巨大災害にあたってはそれまでの個人主義的に振る舞っていた人も博愛的になって協力し合うようになると論じたことと正反対の事態が実際に起きてしまったことだ。
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金曜日から今日まで谷町四丁目の大阪古書会館で古本市。最終日に出かけてみた。
横丁、ディック、杉本、矢野、真木、ロビン、厚生、唯などが出品している。
古本市は初日の口開けが熱心なお客さんで混雑するが、最終日となるとゆっくり本を見ることができる。
松谷みよ子の「現代民話考」の「銃後」の巻があった。
出征時や空襲の際の様々な逸話や体験を集めた本で面白い。時代が大衆にも凡庸さを許さなかったからだ。
松谷は後書きで今西祐行の「一つの花」の騒動を取り上げている。
今西の小説は皆に見送られることもなく、嫁と小さな娘だけに見送られて寂しく出征する軍人の話だ。
これに対して「皆に見送られることもなく出征したなどというのはありえない。これは戦争に対する悲愴感をかもしだすためにやっていることで事実をねじ曲げている」という投書をきっかけに、産経新聞が大々的に「一つの花」は事実をねじ曲げているキャンペンを張った。
松谷はこれに対して様々な聞き取りの証拠を出して、実際は町内会からも見送られずに寂しく出征していった軍人がいることを示した。
帝国陸海軍が命を賭して戦ったアメリカに対してはさながら犬のように付き従っているくせに、国内向けには威張り散らそうとする産経新聞てバカバカしいよな。
散華した将兵は産経新聞のアメリカへのこびへつらいを決して許さないだろう。
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