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古本屋日誌
2021-08-22 19:39:00
金曜日から今日まで谷町四丁目の大阪古書会館で古本市。最終日に出かけてみた。
横丁、ディック、杉本、矢野、真木、ロビン、厚生、唯などが出品している。
古本市は初日の口開けが熱心なお客さんで混雑するが、最終日となるとゆっくり本を見ることができる。
松谷みよ子の「現代民話考」の「銃後」の巻があった。
出征時や空襲の際の様々な逸話や体験を集めた本で面白い。時代が大衆にも凡庸さを許さなかったからだ。
松谷は後書きで今西祐行の「一つの花」の騒動を取り上げている。
今西の小説は皆に見送られることもなく、嫁と小さな娘だけに見送られて寂しく出征する軍人の話だ。
これに対して「皆に見送られることもなく出征したなどというのはありえない。これは戦争に対する悲愴感をかもしだすためにやっていることで事実をねじ曲げている」という投書をきっかけに、産経新聞が大々的に「一つの花」は事実をねじ曲げているキャンペンを張った。
松谷はこれに対して様々な聞き取りの証拠を出して、実際は町内会からも見送られずに寂しく出征していった軍人がいることを示した。
帝国陸海軍が命を賭して戦ったアメリカに対してはさながら犬のように付き従っているくせに、国内向けには威張り散らそうとする産経新聞てバカバカしいよな。
散華した将兵は産経新聞のアメリカへのこびへつらいを決して許さないだろう。
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