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古本屋日誌
2021-08-30 19:51:00
このところ、「日本の古本屋」のサイトに出ている古本の値段がAmazon価格と同じになっている場合がしばしばあるようになった。
例えば人気のちくま文庫「オンリーイエスタディ」は日本の古本屋でも5500円となっていてこれはAmazonの値段だ。
殿山泰司の人気作角川文庫「日本女地図」も4500円くらいに設定されていてやはりAmazonの値段だ。
「日本の古本屋」は古書組合に加盟している全国の古本屋が出品しているサイトで、通販を主な販売媒体とせず、店舗売りをメインにしている昔からの古本屋もたくさん参加している。
ところがコロナ騒ぎで全業種で通販が儲かることがわかり、古本屋も多くが通販に乗り出しいずれも店舗を遥かに上回る収益を上げている。
こうなると店舗で従来の安い値段で、いつ来るかもわからない客を相手にのんびり売るのではなく、通販の高い値段で全国の顧客を相手に売る方がずっといいことになり、その流れで「日本の古本屋」での販売価格も大きく上がっているのだ。
しかしこんな売り方は実は時代のトレンドに逆行したものだ。
お客さんが古本に求めるものはいろいろあるだろうが、やはり、なんといっても暇つぶしや癒し、憶い出に浸ることがある。
何でもかんでもパソコンやスマホで注文してスピーディに自宅まで届くなどというのでは、長い人生いったい何をして過ごせというのだろう。
店舗に長い時間いて、あれこれ本をあさり、店主と下らない会話を交わして、こうた本は近所の茶店でヒマに明かして読みふける生活を俺は楽しみたいね。
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