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古本屋日誌

2019-06-25 12:57:00

清文堂が出した「花の下影」を入手しました。徳川時代の大阪の飲食店を色刷りで紹介したガイドブックで、食の好みなんかすぐに変わってしまうことがよくわかります。

まずどじょう汁なんですが、徳川時代はよく食べられていて、小屋掛したような一膳飯屋などでメニューとしてポピュラーだった。考えたら同じ川魚のうなぎと遜色ない食材でしょう、鰻は付焼きにして臭みを消していますが、どじょう汁もおむしでにおいを和らげているわけだから変わりはないです。浅草では今でもどじょう料理の老舗があって、盛業中のようですが、大阪ではとんと見たことがない。鰻はもてはやされるのにどじょうは毛嫌いされる、これは不思議だ。

鯉の洗いもよくメニューに出ている。酢味噌でたべるようだが、おたいさんのような淡白なお味でさぞかしうまかったのではないかな。これもこの頃はポピュラーではなくなっていて、かろうじて「いずもや」などで食べられるくらいだ。

また徳川時代の大阪には蕎麦屋がたくさんあった。今でこそうどん屋の方が多いようだが、以前は蕎麦だけを出す店もたくさんあった。つなぎでメリケン粉とか入れてるでしょうからあんまり美味くはなかったのではないかと思われるが、ファーストフードなんだから、ささっと食べられて、それなりに腹持ちがいい蕎麦は魅力的だったんだろう。


2019-06-24 12:24:00

昨日も夜遅くから沛然たる雨で今日はかなり蒸し暑い。先日テレビ大阪の「大阪人の新常識」を見た。

心斎橋筋は昼間は吉野ダラーや泉州ガチャマンが金に明かして宝飾品やら呉服を買い漁るため人の流れは南から北向きだったが、夕方からは船場のええしが女連れで道頓堀に芝居を観に行くので北から南向きの流れになったという。ダンさんは気前よく女に呉服をこうてやるので、心斎橋筋には今のドラッグストアをしのぐくらいの呉服屋が櫛比していた。

まあこれはそうだろうが証券会社が並ぶ北浜には「天ぷらがカラッと揚がる」を当て込んで天ぷら屋が数多く並んでいたという。しかし別に株は上がらなくても何の問題もないわけで、下落局面なら空売りを仕掛けたらいいだけの話で、とにかく株価が大きく変動することが儲けるために必要なんですね。買手は「強気」と呼ばれていたし、売手は「弱気」とみんな呼んでました。

その「弱気」の仕手筋は当たり前だが天ぷら屋なんかにはいきません。彼らはラーメン屋とかうどん屋とか支那料理屋に行ってたんです。ラーメンやらうどんは下にドロリと沈んだまま浮かび上がりませんからね。支那料理屋ではその頃は珍しい水餃子も好まれた。まあ理由はわかりますね。

この辺の当たり前のこともテレビ局には取材してもらいたかった気もするけどまあ作ってるやつがバカなら仕方はないな。


2019-06-23 10:22:00

このところ梅雨らしい空模様で、昨日も夕方から沛然たる大雨で、連日雨が続いています。

呉座勇一が以前新潮選書から出した「戦争の日本中世史」を読みました。鎌倉幕府の滅亡から観応の擾乱、嘉吉の乱、応仁の乱に至る戦乱の歴史で、山名宗全が成り上がろうとして応仁の乱に至った話も載っています。

呉座は最後の方で室町時代の最初の頃は「そこそこの平和が保たれた」とし、その理由として足利尊氏がメンツや行きがかりを捨てて南朝に降ったり、山名氏」大内氏といった最後まで南朝に加担して幕府に刃向かった大名をも簡単に許したことをあげています。メンツとか経緯にとらわれて大義を持ち出したら戦争になってしまうわけです。

呉座は「平和はかっこいいものではなく、爛れたものだ」として、それでも戦争を引き起こすよりはずっといいと述べています。ここから例の小林よしのりの「戦争論」の話になって小林が戦後の平和を瀰漫した大義のないかっこ悪いものとし、対して戦争中の特攻隊を大義に殉じるかっこいいものとして描いたことを批判しています。また左翼の連中が憲法を極端に持ち上げてこれがあるゆえに平和が保たれているとか世界に冠たる平和憲法などと主張するのを妄想だと批判しています。


2019-06-22 11:30:00

梅雨になってから湿度が高い日が続きますね。昨日は夕方から雷鳴を伴って激しい雨が降り、一気に気温は下がりましたからホッと一息つけました。

もと「週刊サンケイ」だった「SPA」の小林よしのりの連載「ゴーマニズム宣言」は最新号で消費増税に反対する内容だった。小林が言うには消費増税こそがデフレの原因であり、経済減速の要因となっている。勤労者所得は1994年の652万から相当減少しているし、消費税は法人税の引き下げや金持ちへの累進課税をゆるくした分を補っていて、つまりは金持ちを甘やかして貧乏人からふんだくる行為に他ならない。

まったくその通りで、以前宮崎哲弥が「週刊文春」で日本の消費税率は8%でヨーロッパ諸国の比べると低いようだが、そんなことはない。8%の時点で租税収入に占める消費税の割合は3割をはるかに超えていて、これは消費税が20%を超えるヨーロッパ諸国を上回ってある。つまりは日本は金持ちから金は取らず、貧乏人から収奪する点で先進的であり、貧富の差を拡大する方向にどんどん進んでいると言うことだと批判していた。

あれですな、それでも自民党に投票し続ける人がいっぱいいるんだからすごいね。

 


2019-06-21 12:06:00

予想通り交流戦は負けしかなく、恥をさらし続けているのがタイガースですね。

当初交流戦はかなり甲子園なので、見にいってやってもいいかなと思ったこともあった。しかしドラゴンズ戦で2点差まで追いつき、向こうのピッチャーがファーボールを連発してアップアップで満塁となって4番の大山が出てきて、予想を裏切らない正面のサードゴロゲッツーで終了したのを見て、「交流戦は全敗するだろう、打つ方も投げる方もプロのレベルに達してない。小学生にも劣る」と判断していかないことにしました。

大山はガタイもでかいし、目も細くて打ちそうな雰囲気だけはある。しかしよう打たん。そういうコメディアンなんだろう。

そもそもタイガースの試合は吉本新喜劇に似すぎている。吉本の十年一日のようなくだらないギャグは全然面白くない。次に何をやるか、そのあとは何が出てくるか、最後はどうなるかまで全て分かっていて、実際に予想を裏切らず、粛々と進行していく。われわれは「あ〜〜〜〜まーたおんなししょうもないネタやっとんなあ、ほんまアホやなぁ」と笑うわけだ。吉本はまあいいとしてそれを甲子園でもやっているのが阪神タイガースの連中だ。

だいたい私は「応援」という考え方そのものが気にくわない。選手が主人公だというノリが理解できない。主人公は見にいってやっている観客であって、選手はその意を解してエンターテイメントを演出するだけの話でしょう。それもできないエンターテイメントは所詮に二流で、大きな支持は得られません。わたしの知る大阪の小学生で野球を話題にする子は見たこともありませんな。

以前の甲子園は阪神パークがあってくだらない試合だったらさっさと球場から出て動物園に行けたり、波のあるプールで遊べたりもした。しかし今の甲子園はそういう面白い娯楽もない。弁当やらカレーとかあるけど、その程度の味で客が呼び込めると思っているのが不思議だ。


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