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古本屋日誌
2019-06-25 12:57:00
清文堂が出した「花の下影」を入手しました。徳川時代の大阪の飲食店を色刷りで紹介したガイドブックで、食の好みなんかすぐに変わってしまうことがよくわかります。
まずどじょう汁なんですが、徳川時代はよく食べられていて、小屋掛したような一膳飯屋などでメニューとしてポピュラーだった。考えたら同じ川魚のうなぎと遜色ない食材でしょう、鰻は付焼きにして臭みを消していますが、どじょう汁もおむしでにおいを和らげているわけだから変わりはないです。浅草では今でもどじょう料理の老舗があって、盛業中のようですが、大阪ではとんと見たことがない。鰻はもてはやされるのにどじょうは毛嫌いされる、これは不思議だ。
鯉の洗いもよくメニューに出ている。酢味噌でたべるようだが、おたいさんのような淡白なお味でさぞかしうまかったのではないかな。これもこの頃はポピュラーではなくなっていて、かろうじて「いずもや」などで食べられるくらいだ。
また徳川時代の大阪には蕎麦屋がたくさんあった。今でこそうどん屋の方が多いようだが、以前は蕎麦だけを出す店もたくさんあった。つなぎでメリケン粉とか入れてるでしょうからあんまり美味くはなかったのではないかと思われるが、ファーストフードなんだから、ささっと食べられて、それなりに腹持ちがいい蕎麦は魅力的だったんだろう。