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古本屋日誌

2019-06-23 10:22:00

このところ梅雨らしい空模様で、昨日も夕方から沛然たる大雨で、連日雨が続いています。

呉座勇一が以前新潮選書から出した「戦争の日本中世史」を読みました。鎌倉幕府の滅亡から観応の擾乱、嘉吉の乱、応仁の乱に至る戦乱の歴史で、山名宗全が成り上がろうとして応仁の乱に至った話も載っています。

呉座は最後の方で室町時代の最初の頃は「そこそこの平和が保たれた」とし、その理由として足利尊氏がメンツや行きがかりを捨てて南朝に降ったり、山名氏」大内氏といった最後まで南朝に加担して幕府に刃向かった大名をも簡単に許したことをあげています。メンツとか経緯にとらわれて大義を持ち出したら戦争になってしまうわけです。

呉座は「平和はかっこいいものではなく、爛れたものだ」として、それでも戦争を引き起こすよりはずっといいと述べています。ここから例の小林よしのりの「戦争論」の話になって小林が戦後の平和を瀰漫した大義のないかっこ悪いものとし、対して戦争中の特攻隊を大義に殉じるかっこいいものとして描いたことを批判しています。また左翼の連中が憲法を極端に持ち上げてこれがあるゆえに平和が保たれているとか世界に冠たる平和憲法などと主張するのを妄想だと批判しています。