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古本屋日誌

2018-01-06 11:46:00

今朝はもう寒さにも慣れた感じでそそくさと起きてストーブとホットカーペットをつけて粛々と猫のお世話をしました。

先日お客さんから外山滋比古先生の様々な本をお譲り頂きました。1970年ごろの「読者の世界」をはじめ、例の親族呼称の研究(なぜ旦那は嫁のことをお母さんと呼ぶか)様々なエッセイがありますが、以前から気になっていることがあります。外山先生は戦前の師範学校出身の教師は結核に罹患する人が多くてあたら有能な人材を失うことが多かったと記し、その原因として腹式呼吸をしらなかった、胸式呼吸をして教壇で声を張り上げていたからだという。まあ確かに大きな声を出すには腹式呼吸がよいし、喉を痛めないというのはよくしられた話なんですご、これが結核の予防になるというのは初耳です。そもそも息はしてるわけですから、どういう呼吸方法であれ菌は侵入するわけでやはり体調とか、免疫力が肝腎やとおもうのだがなあ。

また外山先生は学問にはライバルがいないとだめだ、田舎なんかで競争相手がおらず、ために一人勝ちが続くとあたら天賦の才を生かすこともできなくなってしまう。会社の二代目社長も「売家と唐様で書く」のでんで周りにたしなめたり、直言してくれる部下などいないからすぐに無敵となりあげく会社は没落してしまうという。

まあそれはそうなんだが大成しないのは本人に才能がないだけで、ちゃんとしてればライバルなんか関係ないでしょう。会社だって創業者は確かに徒手空拳で築き上げたわけだから有能なんだろうけど、二代目とかはそんな必要もないわけだから、当然能力も劣ります。 

それはさておき先生は今年94におなりで、ますますご壮健で土に親しむ生活をいそしんでおられるようで、ありがたいことです。


2018-01-05 08:56:00

今朝は仕事が少し遅くからで、メス猫のチョコなんですが布団の中から、出たそうにするので、眠たい目をこすりながら布団を少し持ち上げて出してやると、敷布団の上でなぜかグズグズしているので、また中へ入りたいのか、気まぐれな奴と布団を持ち上げると大きなくっしゃみをなさいました。これは猫が布団の中でくっしゃみをするとよろしくないと気を遣って外にでてしょうとしたのではないかと思ってます。 

いまはもう三巻まで出てますが深谷かおるの「夜回り猫」とるいうマンガはなかなか泣かせるよくできた作品で、第1巻は初版はカバーの裏に「夜回り新聞」という特別のマンガやコラムが載っていて何人かのお客さんからはなんとか探してもらえないかと言われてお探ししたことがあります。私はこの中では「わがままポネ」という老夫婦にアレヤコレヤ細かい注文をつける子猫が好きです。


2018-01-04 18:00:00

今朝もかなり寒くてうちの8つのメス猫は布団に入ってきて寝るのですが、私がメス猫の寝ているのと反対側に寝返りを打つと、少し布団が持ち上がってすきま風が入ってくるのが嫌なのか必ず布団の外に出て、ニャーニャー鳴きます。つまりは入れてくれなんですがその度に起こされてしまい腹立たしい。もはや猫におつかえしている感じです。

去年吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」とそのマンガがかなり売れました。叔父だということだが帝大生の青二才が人生を論じるとはなんかようわからん作品でした。先日お客さんから「次郎物語」などの下村湖人の作品をお譲り頂きました。波乱万丈で今とは違う不幸がたくさん描かれていてたいへん魅力的な作品です。次郎はかなり鈍い子供で周りがそれを利用して楽しんでいるところがあり、結核で苦しむ母の民のために薬局に薬をもらいに日参するが、そこで春子という年上の女をみそめるが、次郎は春子との対話を楽しんでいるが、春子はその気持ちを知りつつも適当にあしらい、30分くらい経つと遅くなるといって帰らせる。春子の弟で同級生の竜一もその気持ちを知りながら、春子との逢瀬の邪魔をする。という感じでまあ「ガラスの仮面」のようなもので次郎は次から次へと失意を味わされるが、そこから立ち上がろうとする気持ちが心を打ちます。ぜひ映画化してもらいたいものです。


2018-01-03 10:22:00

昨日はイオンの四條畷に出向いて堺雅人、高畑充希の「鎌倉ものがたり」を見ました。正月2日でしたが大して混んではおらず!例の山崎貴の作品で「三丁目の夕日」をさらにおとぎ話風にした作品でした。死にたくない、懐かしい人に会いたい、未亡人となった嫁だがほかの人に取られたくない、親が仲良く暮らしてほしいなどが取り上げられていて、全て煩悩で、妄執で、わがままで、おせっかいなことばかりですが、オブラートに包んであたかも正しいことであるかのように緩やかに描くというスタイルです。

原作者の西岸良平はビッグコミックに長いこと「三丁目の夕日」を連載してましたが初めの頃の「夢野平四郎の青春」というのが、今とは違っていて、功なり遂げた著名作家が、大した作品でもないのに評価され、編集者や世間がチヤホヤするのが我慢ならない、自分のやりたいことが認められない憂鬱を描いていて秀逸でした。この作品は「三丁目の夕日」とは正反対のベクトルなんですがそれでは金が稼げないというのもあって今の路線にシフトしたんでしょう。水木しげるも「ゲゲゲの鬼太郎」は「女子供用のものですよ」といってました。その上で「ゲゲゲの鬼太郎」の絵は細かくて面白さもありますよね。

でも醜いものを美しく、ロマンチックに描いてほしいというのはすごくあります。恋愛だってだいたいはわがまま放題で、相手にはロマンチックな幻想を持ちがちなものですが、まあそこがいいわけで河井克夫が「日本の実話」で盛んに描いていて女は素晴らしいものだという幻想を満足させてくれます。


2018-01-02 12:18:00

今日は門真郵便局に初出荷をしました。ありがたいことです。昨日は京阪電車の初詣チケットを使い平安神宮に行きました。12月20日に以前はモータープールだったところに大きな土産物屋ができていていたぷう変わった創作グルメがあれこれ。平安神宮は平安遷都1100年で内国博覧会の跡地にできたわけですが、公園でもあるし、普段は車が行き交う大きな道をホコ天にしているのでだだっ広い空間ができてあまり混み合っている感じはない。トロツキスト連盟の創始者だった太田龍が新年に奉仕作業だとして平安神宮の掃除を80年代にはしてました。太田龍は変わった思想家で革共同の創始者であるのだがやがて一番抑圧されたものは誰なのか?ということでプロレタリアート、さらにルンペンプロレタリアートてな感じで辿って行ってやがて、われわれが食料にしている家畜ではないかとなり「家畜制度全廃論序説」を書きました。これはなかなかの稀覯本で、私も一度しか扱ったことがありません。またお目にかかりたいものです。

平安神宮のすぐ横に厨川白村の旧邸があり、今は雑貨屋になっていてわたしも嫁のためにバッグをこうたことがあります。この人は「近代の恋愛観」を書いた先生で関東大震災で死んだのだが恋愛をえらく持ち上げた本だったかとおもいます。こちらの方は角川文庫にもなってますが古書価格はまあ普通です。恋愛を持ち上げる風潮は現在あまりにも当たり前で論じるまでもないのでしょうが、芥川龍之介に「開化の良人」という短編があり、結婚したはものの本当に嫁を愛してるのかどうか、精神的に愛してるのか自信がない男の話ですが、今読めばアホらしいかぎり。

私の友人に今は精神科医になってるのがいますが、「好きとかそういうのはやりたいということで、反射とか本能みたいなもんだろ」真っ当なことをいって同僚の看護婦とかを口説いてました。前に淡路島に遊びに行き夜桜を見に行こうとなり行きしなは30分くらい頑張って歩いたんだが、帰りは夜中の2時くらいになりさすがにくたびれてしまい「車を止めてホテルまで送ってもらおう」という。当然ながらあまり車は通らないし、無視されてしまうのですが、あきらめることもなく今度は赤信号で停まった女の車に近づいて交渉しようとする。もちろん窓もあけてもらえず。まあ疲れたから車に乗りたいのは本能的な心の底からの叫びですね。


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