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古本屋日誌

2019-05-14 09:44:00

猫好きの随筆家として面白い群ようこですが、猫の名前のつけ方が不思議で「コトラ1号、2号、3号」母猫は「トラちゃん」なんです。なんか冷めたところがある。ネコが4匹もいるのに、台所にはどーんとゴキブリホイホイが備え付けてあって、中にはGが鎮座ましましている。そのためコトラ1号が興味を示して手を突っ込んでミイラ取りがミイラになってしまう。

私の家には2匹の猫がいますがアブラ虫は出てきたらその都度なぶり殺しにして足の一部だけを残してぺろりと召し上がってしまいます。ネコが4匹もいるのになおかつ台所にゴキブリホイホイを備え付けなければならないのはよっぽど不潔な環境か、もしくは極度の潔癖症かなんでしょう。

群ようこはかなり年配だろうに母親と暮らしていて、独身なのかなと思うのだが、「自分の子供のときもそうなのだが、親はどうしても子供に構いすぎてしまう」と放任主義のトラちゃんと比べているから出産の経験はあるのか、ということは離婚したのかな。

群の自伝小説「母のこと」を読んで、ある程度謎が解けました。群の父親は売れない画家で、家には金も入れずに遊びまわって嫁に手をあげるというとんでもない男で、それでも母親は我慢してようやく43の時に離婚した。それから家計は楽になり、群も売れるようになったのだが、母親が以前の反動からか買い物依存症となり、月に800万とか900万とか使ってしまう。マンションもこうてくれとねだられて、仕方なく保険を解約などして頭金を作り払ってあげる。

というわけで、群の家はかなり荒れていたんだろう、二人とも精神的にも余裕がなく、片付ける余裕も失ってゴミが散乱していたのではないか?だからゴキブリホイホイにはGがいっぱいになっていて、1号が空腹のあまり手を出そうとして捕まってしまった。残されたコトラ2号と3号は1号がGに襲われていると勘違いして健気にも救い出そうとゴキブリホイホイに噛みついたということなのだろうなあ。