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2015-08-12 15:49:00

フィリピン  2015/08/10(月曜日)
外食ジョリビー5%増益、3千店突破[商業]

フィリピンの外食最大手ジョリビー・フーズ(JFC)は7日、今年上半期(1~6月)連結決算を発表し、純利益が前年同期比5.4%増の26億ペソ(約70億2,900万円)だったと明らかにした。国内外の店舗数は6月末時点で3,000店に達した。

 



フィリピン証券取引所(PSE)への報告によると、直営とフランチャイズを合わせた店舗売上高は同8.9%増の621億5,400万ペソ。増収増益を記録したが、原材料費の値上がりや情報技術(IT)への設備投資が響いて小幅な成長にとどまった。

店舗数は6月末時点で3,000店の大台を突破した。上半期の新規出店数は131店で、内訳は国内が102店、海外が29店。同期としては過去最多の出店数となった。

JFCのエルネスト・タンマンチョン最高経営責任者(CEO)は、今年通年の新規出店数が200店を上回ると予測した上で、「300店の新規開業も見据えている」と、急速なネットワーク拡大に自信をみせた。国外では中国での開業が加速しているという。

 

■国内で2374店、海外で627店

JFCは6月末時点で、国内では2,374店を展開。内訳は、旗艦ブランドのファストフード店「ジョリビー」が880店と最多で、フィリピン風バーベキュー「マン・イナサル」が459店で続いた。このほか、◇中国料理「チャウキン(超群)」=422店◇ケーキ・軽食「レッドリボン」=349店◇ピザチェーン「グリーンウィッチ」=219店◇ハンバーガーショップ「バーガーキング」=45店――だった。

海外の店舗数は627店。中国で展開する主力ブランド「永和大王」が314店と半数以上を占めた。ジョリビーは131店を展開。出店先を国・地域別にみると、ベトナムが66店で最多となった。以下、◇米国=32店◇ブルネイ=12店◇サウジアラビア=10店◇クウェート=4店◇カタール=3店◇シンガポール=2店◇香港=1店◇アラブ首長国連邦(UAE)=1店――が続いた。JFCは折半出資の合弁事業として、ベトナム系コーヒーチェーン「ハイランズ・コーヒー」なども展開している。