インフォメーション

2015-05-29 23:35:00

穀物全体の生産量は、前年度より減少。消費量を下回り、期末在庫率は低下する
見込み。穀物全体の期末在庫率(20.9%)は前年度(21.4%)を下回る見込み。
(1)生産量:24.78億トン(前年度比-0.3%)
(2)消費量:24.86億トン(前年度比+0.7%)
(3)期末在庫率:20.9%(前年度差-0.5ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、中国、豪州等で増加するものの、EU、インド、ロシア等で減少するこ
とから、世界全体では前年度より減少する見込み。生産量は消費量を上回り、期末在
庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:719百万トン(前年度比-1.0%)
(2)消費量:717百万トン(前年度比+0.2%)
(3)期末在庫率:28.4%(前年度差+0.3ポイント)
・米国の生産量は、単収が低下するものの、冬小麦、春小麦ともに収穫面積が増加し、
前年度を上回る。
・EUの生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から、前年度を下回る。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、アルゼンチンで増加するものの、米国、EU、ブラジル等で減少
することから、世界全体では前年度より減少する見込み。生産量は消費量を下回り、
期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:990百万トン(前年度比-0.6%)
(2)消費量:990百万トン(前年度比+1.3%)
(3)期末在庫率:19.4%(前年度差-0.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から、前年度を下回る。期末在庫
率も低下。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
・ブラジルの生産量は、とうもろこしから収益性の高い大豆に転換されることから収
穫面積が減少し、前年度を下回る。

<米>
 生産量は、中国、インド等で増加し、世界全体では前年度より増加する見込み。消
費量は増加し史上最高となり、生産量を上回ることから、期末在庫率は低下する見込
み。
(1)生産量:482百万トン(前年度比+1.3%)
(2)消費量:489百万トン(前年度比+0.9%)
(3)期末在庫率:18.7%(前年度差-1.6ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
・インドの生産量は、単収が低下するものの収穫面積が増加し、前年度を上回る。
・タイの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回る。

<大豆>
 生産量は、米国、アルゼンチン、中国で減少するものの、ブラジル、インド等で増
加することから、世界全体では史上最高の前年度をわずかに上回る見込み。生産量は
消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:317百万トン(前年度比+0.02%)
(2)消費量:304百万トン(前年度比+4.3%)
(3)期末在庫率:31.6%(前年度差+2.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積が増加するものの単収が低下し、前年度を下回る。期末
在庫率は上昇。
・ブラジルの生産量は、とうもろこし価格の低迷により大豆に転換されることから収
穫面積が増加し、史上最高。
・中国では、消費量の増加分が生産量の増加分を上回ることから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。