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2015-04-26 00:03:00

台湾  2015/04/20(月曜日)
日系ラーメン店、台北主要3商圏に集中[商業]

信義全球資産管理は17日、台湾に店舗を構える日系ラーメン店に関する調査結果を発表した。調査によると、現在は台湾域内に少なくとも19ブランドが54店を出店。店舗の半数以上は台北MRT(台北捷運)忠孝敦化駅周辺の「忠孝敦化商圏」など台北市の主要3商圏に集中している。

日系ラーメン店が集中する3商圏は、忠孝敦化商圏のほか、中山北路一段周辺の「中山南京商圏」と忠孝西路一段~西門町(漢中街や武昌街)周辺の「站前西門商圏」。54店のうち、忠孝敦化商圏に26%、中山南京商圏と站前西門商圏に13%ずつが集まっている。

店舗が1店のみのブランドは19のうち8ブランドで、その50%近くは中山南京商圏に出店。店舗数では忠孝敦化商圏が最も多いが、進出1店舗目を中山南京商圏に開くブランドが多いことが見て取れる。信義全球資産管理の王維宏経理は、「日系のホテルがあり日本人客が多い中山南京商圏は、台湾の消費者を狙う日系ラーメン店の初出店の場となっている」との見方を示した。

また王経理によると、多くのブランドが集まる中山南京商圏の日系ラーメン店は、面積の大きな路面店が多いのが特徴。一方、站前西門商圏にある店舗の9割以上がホテルや商業施設内などに出店しているという。

信義全球資産管理が関係者の話として引用したところによると、2011年の東日本大震災後、ラーメン店も他の業界と同様、災害からのリスク分散を目的とした海外進出が相次いだ。特に、日本の食に親しみを持つ人が多い台湾を進出先に選ぶ店が多かったもようだ。