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2015-02-27 10:45:00

タイ  2015/02/26(木曜日)
ジェトロと熊本、トマト輸出振興で料理教室[農水]

日本貿易振興機構(ジェトロ)と熊本県、JA熊本経済連は24日、熊本県産トマトの輸出振興を目的としたトマト料理の調理デモンストレーションを開催した。タイの料理好きな富裕層を18人、フードライターや食品バイヤーなど計50人程度を招き、県産トマトの認知度向上、ブランディングを図った。ジェトロがBtoC(消費者向け)で今回の取り組みを実施するのはタイで初めて。

 



ジェトロバンコク事務所の田中一史次長は、各自治体などがバイヤーを招待して個々に開催する従来型の商談会は、タイでは飽きられる傾向にあり、BtoCまで踏み込んで日本産農水産物・食品の裾野を広げる次の事業モデルを模索する必要があると指摘。交流サイト(SNS)が浸透するタイで、トレンドセッター(流行の仕掛け人)となる富裕層らにフェイスブックやインスタグラムを通じてトマトの魅力を発信してもらい、効果を見極める考えを示した。

タイでは生活スタイルの変化により、近年は自宅で料理を楽しむ若者や中年の人が増えていることに加え、美容と健康意識の高まりでトマトへの注目も高まっているとみて、トマト1本に絞った戦略を立てた。

デモンストレーションでは、タイで有名なイアンシェフと熊本市で飲食店を経営する石川孝三シェフがトマト料理を披露。参加した主婦のカノカーンさん(52)は、「タイのトマトは酸っぱさがあるが、日本のものは甘く、果物のよう。普段はそのまま食べるが、イアンシェフが紹介したキハダマグロと和えたものは塩味とトマトの甘味のバランスが絶妙で、参考になった」と満足そうに話していた。