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2014-11-28 23:53:00

インドネシア  2014/11/27(木曜日)
日本の牛肉輸出再開、年内にも初出荷[食品]

日本の農林水産省は26日、インドネシアへの牛肉の輸出が解禁されたと発表した。同国の政府当局と2004年から進めてきた検疫協議が終了したためという。輸出許可を持つゼンカイミート(熊本県錦町)は年内にも出荷を開始する。

同省によると、日本で生まれ、飼育され、インドネシア側が認定する輸出施設で処理された牛が対象となる。月齢制限はないが、イスラム教の戒律に従っていることを示す「ハラル」認証を取得している必要がある。

認定施設は現時点で、ゼンカイミートが、イスラム指導者会議(MUI)から12年に日本で初めて牛肉のハラル認証を受けた工場のみ。同社は、熊本を中心とする九州産の和牛を出荷する手続きを進めているところだ。

まず月間10~20トンをインドネシアの国営ブリディカリに向けて出荷する。契約では、同40トン(130~140頭分)まで引き上げることが可能だ。

日本からインドネシアに牛肉が輸出されるのは、2001年に日本で牛海綿状脳症(BSE)の症例が発見されて以来となる。インドネシア政府は、リスクが低下したことや同国で牛肉の消費が拡大していることに対応するため解禁を決めた。

インドネシアの今年の牛肉消費量は、前年比1万トン増の56万トンに達する見通し。うち2割をオーストラリアやニュージーランドなど海外から調達する。