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2014-10-25 12:36:00

台湾  2014/10/22(水曜日)
秋田の食材を売り込め、台北で初の商談会[食品]

秋田県商工会連合会は21日、台湾の飲食店経営者、食材卸売業者らを対象とした県の食材関係10社合同による商談会を台北市で開催した。秋田県の企業が集まり、台北市で食材商談会を開催するのは初めて。

由利本荘市でプラム(西洋すもも)を原料としたワインを生産する岩城は、白ワインの「高城」と赤ワインの「天鷺」などを紹介。同社の菅家清進さんは、「秋田は米どころの印象が強く、自家栽培のフルーツでワインを生産していることはほとんど知られていない。白と赤のどちらも香り高く、女性にも飲みやすいはず」と話した。

名物のきりたんぽを扱う郷土料理いしかわ(五城目町)は、長時間煮込んでも煮崩れしない「ミニっ子たんぽ」を開発。商談会では台湾産の地鶏を添えて売り込んだ。同製品は特許を取得し、県のコンクールでも奨励賞を受賞した自信作という。同社の石川大作さんは「地元産あきたこまちのうま味が凝縮され、スープが染み込みやすく小籠包のような食感が楽しめる。秋田料理としてだけでなく、台湾料理の新たな食材としても関心を持ってもらえれば」と期待感を示した。

日本三大うどんの一つとして知られる、稲庭うどんの製造を手掛ける稲庭宝泉堂(湯沢市)は、手延べ製法によって少量生産する高級うどんにこだわる。同社の越康秀営業課長は、「違いがわかる顧客を1人でも多く発掘していきたい」と話した。台湾ではファストフードのうどんチェーンが店舗を広範囲で展開しており、うどんの知名度は高い。会場では、食感の違いに驚いた来場者が熱心に質問を浴びせる姿もみられた。

現在、11月上旬までの期間限定で秋田空港、山形空港、青森空港と台湾桃園国際空港を結ぶ中華航空のプログラムチャーター便が運航中。連合会の竹田信行・経営支援課長は「特産品の売り込みと同時に、台湾の航空会社に対し秋田空港への直行便乗り入れを要望している。秋田と台湾の距離を縮めるため、あらゆる角度から働きかけていきたい」と話した。