インフォメーション

2014-08-30 20:48:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2014/15年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より減少するものの、消費量を上回り、期末在庫率
は上昇する見込み。穀物全体の期末在庫率(21.3%)は前年度(20.7%)を上回る見
込み。<FAOの安全在庫水準(17~18%)>
(1)生産量:24.61億トン(前年度比-0.1%)
(2)消費量:24.42億トン(前年度比+1.0%)
(3)期末在庫率:21.3%(前年度差+0.6ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、カナダ、米国等で減少するものの、ロシア、EU等で減少し、世界全
体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫
率は上昇する見込み。
(1)生産量:716百万トン(前年度比+0.3%)
(2)消費量:707百万トン(前年度比+0.1%)
(3)期末在庫率:27.3%(前年度差+1.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積が増加するものの、単収の低下から前年度を下回る。
・EU、ロシアの生産量は、収穫面積が増加することから前年度を上回る。
・中国の生産量は、収穫面積が減少するものの単収が上昇し史上最高。

<とうもろこし>
 生産量は、ブラジル、ウクライナ等で減少するものの、中国、EU、米国等で増
加し、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:985百万トン(前年度比+0.1%)
(2)消費量:969百万トン(前年度比+1.8%)
(3)期末在庫率:19.4%(前年度差+1.4ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積が減少するものの、単収の上昇から史上最高。期末在
庫率も上昇。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から史上最高の前年度を更に上
回る。
・ウクライナの生産量は、通貨安に伴う資材コストの上昇による単収低下から、前
年度を下回る。

<米>
 生産量は、インドで減少するものの、中国等で増加することから、世界全体では
前年度より増加し史上最高の見込み。消費量も増加し史上最高となり、生産量を上
回ることから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:477百万トン(前年度比+0.3%)
(2)消費量:482百万トン(前年度比+1.4%)
(3)期末在庫率:21.9%(前年度差-1.3ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積の増加から前年度を上回り史上最高。
・米国の生産量は、単収が低下するものの、収穫面積の増加から前年度を上回る。
・インドの生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から前年度を下回る。

<大豆>
 生産量は、中国で減少するものの、米国、ブラジル、カナダ等で史上最高となる
こと等から、世界全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上
回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:305百万トン(前年度比+7.3%)
(2)消費量:283百万トン(前年度比+5.0%)
(3)期末在庫率:30.2%(前年度差+5.3ポイント)
・米国、ブラジルの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇により前年度を上回
り史上最高。期末在庫率も上昇。
・アルゼンチンの生産量は、前年度並み。
・中国では、生産減と需要増により、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。