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2014-03-30 12:02:00

今回は「ハイ・クォリティ・オブ・ライフ」の続きについて考え方を説明しよう。

 

マ-ケティング戦略の確立(14

 

⑥ アメニティ・マ-ケティング(amenity marketing):快適さ

 「アメニティ」というのは、まさに「最高の快適さ」をお客様に提供することで、お客様に「心地良さ」を感じていただくことで、多くの店では展墓も素晴らしく、商品は、徹底的にライト&ヘルシ-なコンセプトである。

 例えば、ショッピングセンタ-で、その店に行くだけで快適感を味わえるように、空間の有効活用を「高級感」「快適感」「独創感」をテ-マにしていたり、広場には「ランドスケ-ピング(造園化)」「パ-クライフ(公園化)」の雰囲気づくりをしたり、採光も自然光をたっぷりと取り入れた「ギャレリア・スタイル」で「アメニティ」を提供していることである。

 また「アメニティ・マ-ケティング」で最も重要なことは、お客様が買い物をされたり、食事をとられたりして「エンジョイ」をされたかどうかであろう。当然、商品そのものの質が高くて欲しい商品があることが前提であるが、そこにはお買い物やお食事が心から良かった、またこの店に来てみようという「ホスピタリティ」が高かったからである。

 お客様の間が心から「快適さ」を感じられるのは、「接客サ-ビス」が「ホスピタリティ」にあふれていたかどうかであり、付加価値が高いことが、「感動」につらなるのである。

 

※エクセレント・サ-ビス

 「アメニティ」というのは、まさに「快適さ」を「個客」に提供することであり、「心地良さ」を感じていただくことである。この意味するところは、「ホスピタリティ」そのものの「接客サ-ビス」によって「個客」に感じていただくことである。

 

⑦ ヒドノミクス・マ-ケティング(hidonomics marketing):楽しみ

 「ヒドノミクス」というのは、「楽しみを求める心」を提供することで、「アップスケ-ル」「エンタ-テイメント」「エキサイティング」「アンビアンス」「アメニテイ」を総合的に提供するコンセプトのことである。

 「ヒドノミクス」というのは、「エコノミクス(economics)」に対する言葉で、語源はギリシャ語の「ヒド-ネ」という楽しみを表す言葉である。この楽しみを追求することを「ヒドノニズム(hedonism)」で、これは「楽しみを求める心」という意味である。

 「エコノミクス」、つまり経済学というのは、希少性・貧困性・欠乏を前提にしており、欠乏の中だからこそ、最も有効に満足や効用を発揮することを求めてくことなのである。

 一方、「ヒドノミクス」は、豊かさや豊富さを前提に、いまを犠牲にして将来に最大の満足を求めるのではなく、いまそのものをどれほど楽しもうとしているかを追求するものなのである。

 これからは、楽しさによって心の豊かさを求める時代になっていく。これらは「ディズニ-ランド」や「ラスベガス」に見られる楽しさであり、「また行きたい」と思わせることである。企業の側も自社のスタッフに自分の性格や技量に合った仕事を用意しておくことと、楽しく働くということが前提でないと実現できない。

 「ディズニ-ランド」や「ラスベガス」へのお客様の心に生れるリピ-トには、いつ行っても新しい感動があり、「終わりがない」ということである。つまり、お客様に対して「楽しさ」を提供していくマ-ケティングが必要になってきている。

 

※エクセレント・サ-ビス

 「ヒドノミクス」というのは、「楽しさ一杯」ということである。つまり「高品質」「愉快」「わくわく」「雰囲気」「快適」などの要素がいくつか組み合わされる「接客サービス」で、とにかく「食事が楽しかった」と感じられるものである。