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2014-03-28 23:09:00

台湾  2014年3月24日(月曜日)
コロワイド、台湾しゃぶしゃぶ鍋市場に参入[商業]

外食大手のコロワイドは、日本国内で295店を展開するしゃぶしゃぶチェーン「しゃぶしゃぶ温野菜」の海外1号店を26日に台北市内に開業する。激戦の台湾鍋料理市場に参入し、多店舗展開を目指す。

 1号店の立地は、20代の男女が多く集まる「東区」と呼ばれる繁華街に定めた。タ―ゲットとする顧客層は20~40代。肉や野菜が食べ放題の基本メニューは299台湾元(約1,000円)、客単価は680元を想定し210万元の月商を目標とする。海外初出店地を台湾に決めた意図について、コロワイドグループの台湾子会社「東京牛角」の小島保幸董事長は、NNAに対し「台湾は鍋文化が根強く、当店のコンセプトが受け入れられやすいと考えた」と語った。特に女性を意識しており、「野菜食べ放題」(399元)などを訴求していく考え。牛肉は米国とオーストラリア産、豚肉は台湾産を使用。レタスなど野菜の大半を台湾で調達する。

 台湾では季節を通して鍋を食べる習慣が根付いており、食べ放題を売りにしたチェーン店や1人でも食べられるしゃぶしゃぶ鍋店などが競合する。他社との差別化について、小島董事長は「価格面では他社を参考に設定した。また素材の新鮮さや丁寧な接客を前面に出し、顧客をつかみたい」と話す。9月に2店舗目を台北市内に出す予定で、当面2年間で台湾全域に20店を展開する方針だ。