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2014-01-25 12:20:00

中部ルソン地方パンパンガ州の食品加工業者メケニ・フードが、月内に日本へ「ガリ(ショウガの甘酢漬け)」を試験出荷する。今後、日本市場に向けて月当たり40キログラム以上を輸出したい考えだ。17日付ビジネスミラーが伝えた。

プルデンシオ・ガルシア社長は、日本ではガリの需要が堅調とした上で、国内のショウガ農家の収入源を広げるとコメント。「ソーセージやハムなどの食肉加工品の輸出も検討している」と話した。

メケニ・フードは、パンパンガ州ポラクで加工工場を操業。敷地面積は16ヘクタールで、周辺地域に住む1,200人が関連分野で働いている。ホットドッグ用のソーセージやハムなどが主力商品で、豚肉の揚げ物「チチャロン」や豚の照り焼き「トシーノ」なども販売している。

同社は1986年に創業。91年のピナツボ火山の噴火や97年のアジア通貨危機などで経営難に陥ったが、周辺地域の雇用を保つために事業を継続してきた。2011年には、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに食肉加工品を初めて輸出した。

農業省傘下の農業統計局(BAS)によると、フィリピンのショウガの生産量は、12年時点で2万7,630トン。そのうち北部ミンダナオ地方の生産が最も盛んで、全体の20%を占めた。