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2013-12-29 10:36:00

米ファストフード大手マクドナルドがウェブサイト「マックリソース」を閉鎖した。このサイトは時給労働者に高い賃金を求める団体にとって標的となっていた。

 

 「Low Pay Is Not OK(低賃金はよくない)」と名乗る団体は、このウェブサイトをめぐり、従業員に対して食費を浮かせるため小分けにして食べる(=少量で満足感が得られる)よう勧めたほか、最近では健康維持のためにファストフードを減らすよう助言していたとして批判してきた。マクドナルドは、これらの文言は文脈から部分的に抜き出されて利用されていると述べている。

 

 

 マクドナルドの広報担当者は「このサイトはファストフードを食べるなとは言っていない。むしろ情報を利用した上での選択のために助言していた」と述べた。

 ウォール・ストリート・ジャーナルが確認したメモによると、マクドナルドはこのウェブサイトの擁護はもう十二分に行ったと考え、クリスマスイブに同サイトを閉鎖した。

 マクドナルドUSAの最高人事責任者のヘザー・スメドスタッド氏が12月24日にフランチャイズ加盟店と幹部に送ったメモによると、「第三者の運営していたマックリソースは何年もの間、マクドナルドやわれわれのフランチャイズ加盟店を含む契約企業の従業員に価値あるツールや情報を提供してきた」と述べた。

 さらにメモでは「不幸なことに、この数日・数週間で目にしたかもしれないが、善意に基づいたそのサイトのコンテンツや助言をめぐり多くの記事が出回った。そのコンテンツが文脈から部分的に抜き取られて利用された事実や、サイトに掲載されるすべてのコンテンツを精査・承認することができないことを踏まえ、当社はこのサイトを撤去する決定を下した」と続けた。

 マクドナルドの広報担当者はメモについて確認したほか、従業員への対応は引き続きインターネット電話のヘルプラインで行うと述べた。