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2013-10-25 23:32:00

輸入税(関税)の優遇を受けて輸入されるオーストラリア牛に、国産牛肉が押されている。トイバオキンテー電子版が報じた。

オーストラリア牛の輸入は今年になって急に増えており、これまでのような冷凍肉でなく、生肉が多く流通するようになっている。

チュンドン社は今年これまでに、1万5,000頭余りの肉牛を輸入。国内で食肉加工して、ビッグC、コープマート、ロッテマートなど大手スーパーのほか、全国のレストラン、ホテル、食料品店に卸している。

チュオン・ティ・ドン社長によれば、輸入するオーストラリア牛は、国産牛に比べて10~15%高いだけ。オーストラリア基準の牛の一時飼育施設や食肉加工工場は経費がかかるが、利益が大きいため多くの企業が参入しつつある。

第6地域獣医機関によると、昨年までオーストラリア牛の輸入は少なかったが、今年1~9月期には正規ルートによるものだけで3万2,500頭に急増した。

ベトナム畜産協会のグエン・ダン・バン会長は、「国内では肉牛飼育の奨励策が弱体で、十分な供給が確保できていない。世界的には食肉消費のうち牛肉の割合が平均23%に上るが、ベトナムは水牛と牛を合わせても7%弱にとどまっている」と話す。

国内の肉牛飼育は長期縮小傾向にある。統計総局(GSO)によれば、国内の肉牛の数は現在510万頭で、前年同期に比べて3.16%減少している。