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【経営者のプロデュース化】【2】
[1] 名プロデューサーとしての企業方針の策定
「プロデュース」と簡単に言っても、誰しもできるものではないし、さらに卓越した「名プロデューサー」になるためには、「ポスト・コロナ時代」に向けて、「新しい企業方針」を策定して、「企業戦略」を確立しなければならない。
(1)新しい企業方針の策定のためのポイント
「企業方針(企業の将来像・企業ミッション・企業戦略)」のなかで、「企業の将来像」と「企業ミッション」というのは、一度策定すると、よほどのことがない限り変更をしないものであるが、「企業戦略」は、「社会的経済的環境の変化」に基づいて策定していかなければならない。
「企業戦略」を確立するためには、「優れた企業戦略」を策定することである。「優れた企業戦略」というのは、「社会的経済的変化」に「適応」するだけでなく「創造」をしていかなければならない。つまり、「未来価値創造」を具現化することであるから、目的地までの最短距離を描くことがポイントになる。
① 不可欠な要件
「経営者の役割」としては、「名プロデューサー」の「不可欠な要件」を具備していなければならない。
・社会的経済的環境の変化をたえずウォッチングすること
・社会的経済的環境の変化に「適応」させ、さらに「創造」が可能なこと。
・企業の社会的役割を確立できること
・企業の将来像を描けること
・確固たる経営理念を確立し徹底させること
・実現可能なビジョンを描けること
・産業としての位置づけを確立できること
・過去を捨てる勇気があること
・卓越したリーダーシップが発揮できること
・優れたコミュニケーション能力があること
・現場とスタッフの最重要の思想が持てること
・お客様のウォッチングとインタビューを積極化できること
・お客様の「課題の解決」と「要望の発掘」ができること
・お客様の「参加・共創」を構築できること
・お客様に「サプライズ」を提供できること
・お客様に「感謝・至福・共感」を提供できること
・全員参加マネジメントを可能にすること
・スタッフに「エンパワーメント力」を具備させること
・スタッフと関連業者との「共感経営」ができること
② 未来価値の創造
「経営者」は「名プロデューサー」の非常に重要な「機能」としては、「未来価値の創造」をすることである。
・未来価値を描けるか
・目標を明確できるか
・現実的に可能なことは何か
・目標を達成するために何が必要か
・乱気流とカオス時代の心構えができるか
・ポスト・コロナ時代を予測できるか
③ 企業戦略の役割
「経営者」は「名プロデューサー」として「企業戦略の役割」を十二分に認識していなければならない。
・企業戦略は乱気流とカオス時代に有効になる認識があるか
・企業戦略はポスト・コロナ時代の決め手という意識はあるか
・計画と実行が、変化に適応と創造することができるか
・経営者と全スタッフがともに取り組めるか
・企業戦略は、常にアップスケールできるか
・創造性を発揮できるか
・創造的破壊とイノベーションを自ら実践できるか
(2)企業戦略の思考力
「経営者」は「名プロデューサー」として、「企業戦略」を確立するには、どのような「思考力」を具備しなければならないかを明確にしておくことである。
① 企業戦略確立前の思考力
・企業戦略確立前に徹底的に思考すること
・頭脳を柔軟にすること
・考え抜くことが企業戦略確立への最短距離と位置づけること
・選択肢を検討すること
・企業戦略確立前に、「お客様発」の「課題」と「要望」を聞くことができるか
②戦略的思考力の具備
・全体像を展望すること
・ウォッチング力とインタビュー力を深めること
・お客様発の「参加・共創」を徹底すること
・創造的破壊とイノベーションをすること
・反対意見を重要視すること
③企業戦略のコミュニケーション
・経営者自身の声でコミュニケーションすること
・トップ・マネジメント・クラスを説得すること
・スタッフ全員にもコミュニケーションすること
・反対者がいることを前提にしてコミュニケーションを行うこと
・全スタッフからの意見に耳を傾けること