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2013-09-28 22:57:00

タイ  2013年9月27日(金曜日)
日本の飲食16社、タイでパートナー探し[商業]

日本貿易振興機構(ジェトロ)が25~26日にバンコクで開いた外食産業商談会に、タイへの出店を検討する日本各地の飲食企業16社が参加し、現地の合弁候補企業40社、サプライヤー20社の計60社と商談会を行った。

 



名古屋市からは2社が参加し、タイでの事業展開の可能性を探った。からあげグランプリの手羽先部門で3年連続最高金賞を受賞しているプログレ(東区)は、海外出店を目指す中で、日本食が好きな人が多く、ビジネスがしやすいというタイへの出店を検討。米満広野執行役員・営業本部長は、現地のパートナー候補から、タイ料理で一般的な空揚げと差別化し、ファミリー向けに多店舗展開するため、「親子丼などご飯ものやタイに少ない塩味の焼き鳥を提供するのはどうか」といった提案を受けたという。進出に向けた具体的な目標はまだないが、良いパートナーが見つかれば、早期に具体化したいと期待を込めた。

回転すし店のキノカワ(名東区)は、活気があるタイを東南アジア市場の中心と位置付け、現地で求められる商品情報を得ようと参加した。現地企業から、「タイで売られているすしと違う、本格的なすしをケータリングで届ける」といった出店アイデアが示されたという。寺田純一取締役は、「出店を急がず、長期的に良いサービスを提供できる形を現地パートナーと作りたい」と語った。

東京ラーメンショーで2011年までに3年連続第1位を獲得した天高く(富山県射水市)は、米国やシンガポール、香港などに4店を出店。現在も10カ国から出店オファーを受けているものの、食べ物など日本文化が成熟しているタイで出店機会を探るため、参加した。タイでも大手を中心に興味を示しているパートナー候補がいるが、味などで主導権を持て、対等な付き合いができる相手を探しており、年内に決める考え。栗原清会長は、「来年にも1店舗目を出し、現地の反応を見てその後の展開を考えたい」と語った。