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2013-08-30 18:25:00

オーストリアの首都ウィーンで、5つ星ホテルや高級ブランド直営店のオープンが相
次いでいる。背景にはアジアやアラブ諸国、ロシアからの裕福な観光客の増加がある
ようだ。AFP通信が27日伝えた。

地元ブランドの店舗や老舗ホテルのザッハー(Sacher)、ブリストル(Bristol)イ
ンペリアルが軒を連ねる旧市街の伝統的高級ショッピング街コールマルクトには、ミ
ウミウやヴィヴィアン・ウエストウッドといった外国の高級ブランドが進出。近くの
ゴールデン・クォーターにはルイ・ヴィトンやジョルジオ・アルマーニの旗艦店が入
り、来年にはイヴ・サンローランのオーストリア1号店がオープンする予定だ。

またリッツ・カールトン、ケンピンスキーなどの5つ星ホテルが開業したほか、来年
にはフォーシーズンズやパークハイアットが新規オープンする計画という。ウィーン
観光局のケトナー代表は、「ウィーンの5つ星ホテルは19軒とプラハやバルセロナな
ど他の観光都市と比べて少なく、今後も拡大の余地がある」としている。

音楽の都として知られるウィーンだが、ケトナー代表によると「アジアやアラブ諸国、
ロシアからの観光客のお目当てはとにかく高級ブランド品」。外国人観光客の平均消
費額は中国人がタイ人旅行客に次いで2番目に多く、平均で1日623ユーロを費やし
ているという。また国籍別の宿泊客数は、サウジアラビア人が2011年の水準と比べ6
3%、中国人が40%それぞれ増えたほか、ブラジル人も39%増加している。観光客の
数では、ドイツ、イタリアに次いでロシアから訪れる人が多い。ケトナー氏は「国際
会議が頻繁に開かれ、気前の良いビジネス客が訪れることも大きい」と説明する。