インフォメーション

2013-08-23 23:57:00

北海道発の生(レア)クッキーでヒットを生み出している洋菓子メーカーのコーキーズインターナショナル(札幌市中央区)がアジアでの本格展開を目指し、シンガポールに進出した。

同社は6月に初の海外拠点となる現地法人コーキーズSEAをシンガポールで設立しており、世界展開への準備を進めている。10月には11日間の期間限定として、高島屋シンガポールで主力商品「レアクッキー」10種類程度を販売する。日本での販売価格は1枚160円(税込)だがシンガポールでの価格などはこれから設定する。高島屋では試験販売の機会と位置づけており「実際の海外需要は未知数。消費者の反応を注視しながら、事業戦略を具体化していく」(笠松真彦社長)と慎重な姿勢で市場を開拓していく。

「原材料費やコストなどの課題をクリアしなければならず、慎重に判断する必要がある」(笠松社長)と前置きしつつ、5~10年間の構想としては、シンガポールに工場を設けるなど生産体制を敷いた上で、出店やアジア諸国への輸出などに着手していきたいという。アジアだけでなく米国での事業展開も構想しているもようで、シンガポールを足掛かりに「世界へと発信していきたい」と語る。コーキーズインターナショナルの2013年6月期の売上高は約1億8,000万円だった。まずは海外の事業比率を2割程度に引き上げることを目指す。