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2013-08-23 23:47:00

カゴメは16日、天津市浜海新区の天津経済技術開発区にトマトソースやピザソース、ケチャップなど業務用トマト調味料の製造・販売を行う100%出資の子会社を設立したと発表した。カゴメが中国で業務用トマト調味料の製造販売を行うのは初めて。中国の伸長するトマト調味料市場で、カゴメの商品開発力と提案営業力を活かし、市場の開拓を狙う。

子会社の名称は可果美(天津)食品制造。資本金は2,000万元(約3億2,000万円)。約1億7,000万円を投じ自社工場を建設し、2014年8月の稼働を目指す。工場の敷地面積は約1,500平方メートル。年間約3,000トン生産する。稼働前の今年9月から、協力工場生産品の仕入れ販売を始める。17年までに年間約3億9,000万円の売り上げを目指す。

中国の1人当たりの年間トマト消費量は28.5キログラムとされ、うち生食用トマトが27.5キログラムを占めている。食の多様化により、中国のトマト調味料市場は年率20%で急拡大しており、現在の市場規模は200億円超。カゴメは、中国に進出している日系企業のニーズに応えるとともに、差別化意識の高い中国の外食産業向けなどに売り込んでいく考え。<天津>